『丁寧洗浄』釣り竿の洗い方の基本『釣り竿を美しく保つ洗浄』

今回、釣具洗浄の中でも丁寧な洗浄を心がけたい釣り竿の洗い方についてご紹介していきます。
釣り竿の洗い方については色々な方やメーカーが紹介しているのですが、意外とどれも満足な洗浄ができる方法をご紹介していないと感じていますので、シンプルですがとても効果的な方法をご紹介します。
釣り竿と表記していますが、餌釣り用の振り出し竿やルアーロッド、共通のやり方です。

釣り竿に傷を付けない洗浄用品
まず、最初の項目に大事な釣り竿に傷を付けないためにとても大事な洗浄用品の説明から入らせてください。
釣り竿は基本的に表面にクリアな層があり、汚れを落としたりするために少しでも研磨力のあるスポンジやブラシなどを使用したいり、砂や固まった塩を引っ張ると細かい線傷がつきます。
この線傷が気にならない人はどんな洗い方でも良いと思いますが、釣り竿を長く美しく保つには線傷を付けないに越したことはありません。
長い間、表面についている細かい砂を洗う際に引きずったり、釣具を擦る際に研磨力があるスポンジで洗っている釣り竿は表面が傷により、くすんできます。
また、釣り竿にはガイドと呼ばれる糸を通すリングと釣り竿の竿本体部分を繋ぐ部品があるのですが、こちらも適切に洗浄しないと腐食したり、場合によっては変色したりします。
これらが釣り竿の美しさを下げる要因となります。
そのため、長く綺麗に使用したい方は是非参考にして頂けると幸いです。
まず、使う道具は3点です。
- 中性洗剤もしくはボディソープ
- やわらかいスポンジ
- 拭き上げ用のタオルかマイクロファイバータオル
中性洗剤は皿洗い用の物で十分ですし、ボディソープも泡立つ物であればどんなものでも良いです。
この中性洗剤かボディソープの役割は「釣り竿を撫で洗いした時の潤滑剤」ですので、洗浄能力や汚れ落としに使用するイメージではありません。
釣り竿には「砂汚れ」「塩汚れ」「泥汚れ」「その他釣り場で着く汚れ」がありますが、主に細かい砂や泥と塩が大半です。
釣り竿はツルツルしているので、意外と汚れは落ちやすく水で洗い流すだけで大きなものはほとんど汚れが落ちてしまいます。
しかし、それでも落ちきれない汚れをスポンジを使って撫でて汚れを移動させ、水で洗い落とすイメージです。
スポンジで汚れを浮かすとか擦るとかというイメージではなく、あくまで軽くスポンジで撫でて汚れを寄せたり、移動する感じです。
汚れを落とすのは水で洗い流す瞬間です。
そのため、スポンジは攻撃性が全くないやわらかいスポンジがおすすめです。
ですが、そういうやわらかいスポンジってほとんど売ってないのが現状です。
皿洗い用のスポンジには片面に研磨力がありそうな硬い素材が付いてしまっていますし、掃除用のブラシは釣り竿に傷を付けるため論外です。
各ホームセンターやAmazonなど色々なところで探してみましたが、あったとしても洗車用のスポンジだけでした。
意外にもやわらかいスポンジ売っていないんです。

そこでおすすめなのが、100円均一のコップ洗い用のスポンジか哺乳瓶洗い用のスポンジです。
こちら、欲しいの先端のスポンジ部分だけです。笑

真ん中にあるプラスチックの棒を外せばスポンジだけになります。

ちなみにシマノの公式の釣り竿洗いの動画がユーチューブにあがっているのですが、スポンジを推奨しておきながら、まさかの洗車用のデカイスポンジでした。笑
さすがに釣り竿に使うにはデカすぎるので、カットしないと使えないでしょ!とツッコミを入れたくなりました。
そして、次は拭き上げ用のタオルです。
正直水を拭き取れれば何でも良いです。

僕は釣り竿以外の釣り道具から水気を取る時は手拭い系のタオルかバスタオルで拭きあげます。
釣り竿については少しでも傷がついて欲しくないので、洗車用のやわらかいもふもふのタオルを使っています。

釣り竿の基本的な洗い方
海釣りに使用している前提で記載しますが、淡水でも共通です。
- 水洗い(軽度な塩抜きと汚れ落とし)
- 濡れたスポンジに中性洗剤かボディソープ等を染み込ませ、泡立てる
- スポンジで軽く洗う(釣り竿に傷を付けないように撫でるように)
- 水で洗剤成分を流す
- タオルで拭き上げ
釣りが終わったら、釣り竿は海水が付着し塩がついていることがほとんどです。
ですので、まずは水洗いです。
自宅にあるシャワーでざっと釣り竿に水をかけます。
塩をある程度溶かしたいので、2〜4回くらいは往復して水をかけたいものです。
その後、先ほど紹介したやわらかいスポンジを水に濡らし、中性洗剤かボディソープなどで泡だてます。

泡だてたら、スポンジを釣り竿に添うような形におり、釣り竿のグリップから先端まで洗っていきます。

途中、ガイドなどの凹凸はスポンジの角を使って洗うと効率が良いです。
スポンジで洗う時の最大のコツは力を入れないことです。
スポンジで撫でるイメージで、擦らずに撫でるイメージで問題ありません。
汚れが落ちない箇所がもしあれば重点的に中性洗剤で洗うことはあっても、ほとんどスポンジで撫でるだけで汚れは落ちます。
余程、洗っていない釣具を洗う際は各洗剤で汚れを浮かす必要がありますが、日常のメンテナンス的な洗浄の場合はスポンジで撫でるだけでOKです。
その後、指やスポンジで擦りながら、中性洗剤やボディソープを水で流していきます。
この時に固まった塩や泥や砂などが水と一緒に落ちていき、汚れ落としが完了となります。
そして、最後に最も大事なこと「拭き上げ」です。
釣具は全て日陰干しで良いのですが、釣り竿も同じです。
ただ、釣り竿は必ずタオルで水気をとった方がよい理由が二つあります。
一つ目は振り出し式の竿に多いのですが中で海水の成分が残っていて、次回釣行時に匂うというもの・・・
そして、二つ目は水垢防止です。
水気をとらないと単純に雑菌が増え、匂いの元になります。
そして、一番残念なのは水垢が固着してしまうことです。
水道水にはミネラル分(カルシウムやマグネシウム、シリカなど)が含まれており、水道水が乾くと水垢になり、スポット的に白い汚れがつきます。
場所によっては簡単に落ちることもありますが、放置すると酸性洗剤で溶かさないと落ちなくなります。
それを防止するために基本的に拭き上げは必須です。

丁寧に丁寧にガイドの中や、竿を軽く撫でるように拭き上げていく時間こそが釣り竿を大事にしていると感じる時間でもあります。
実際優しく撫でるように拭きあげるとどんなにハードに使った釣り竿でも、現場などでついてしまった傷以外の傷はつかないで拭きあげることができます。

最後にウキフカセ釣りなどで使用した振り出し式の竿の場合、基本的に竿じりのキャップは外した状態で水洗いからスタートしてください。
水を流している時に竿じりから水が流れ出ていきます。
その後、匂い防止のため、拭き上げた後でも半日以上は乾かしてからキャップを付けるのを推奨します。
釣り竿を丁寧に洗うコツをお伝えしました。
何か疑問があればご質問いただければ回答いたします。
最後までご覧いただきありがとうございます。





