「アフターメンテナンス」久しぶりに釣具・クーラーを開けたら臭った時の対処方法「根本的な臭気対策」
今回は釣具をしばらく閉まってから開けずに置いておいたら、臭くなっていた時の対処法をお伝えします。
クーラーを開けたら臭ったもしくはカビが生えていた

クーラーを開けたらカビだらけだったということは、ごくたまにあります。
原因はクーラーを仕舞う時にしっかり水分を拭き上げていなかったことと、汚れが落ちきれていないことが原因です。
ですので、基本的にクーラーは洗った後、しっかり中を乾燥させてから仕舞う必要があります。
臭いがある場合でも、カビが生えている場合でも対処方法は一緒です。

僕がいつも釣具などの臭気予防やほぼ殺菌に使う神アイテム「キッチン泡ハイター」です。
もちろん、成分がほぼ一緒の「カビキラー」などでも良いです。
また、作れる人はハイターの液体タイプを薄めて塗ることでも同じです。
この塩素系の洗剤は基本的にカビの原因となる菌類をほぼ殺菌してしまい、さらに臭いの原因となる汚れ浮かし、さらに臭いを発生させる菌類をほぼ殺菌してしまうので、臭い対策にはばっちりです。
塩素系の臭い残りが気になる人もいると思いますが、塩素は1日から2日で自然に消滅していきますので、ハイターの匂いは基本的に残らないです。
基本的にキッチン泡ハイターは泡で出てくるので、泡をカビが生えている箇所に塗布、臭いがするのであれば、全体的に泡をかけて広げるだけでOKです。
重度の場合は何度も繰り返したり、長い時間漬けておく必要がありますが、軽い臭いや黒い軽度なカビのサークルが複数ある程度であれば、5分〜10分ほど漬けておけば綺麗になります。
その後、同じことにならないようにしっかりと拭き上げて、乾燥させてしまってください。
釣具を開けたら、臭っていた
餌釣りで用いた道具や魚に直接触れたアイテムの洗いが甘いと、後から臭いが発生することがあります。
その臭いの原因はいくつかありますが、主に汚れを分解する雑菌から排出される糞のようなものです。笑
ですので、しっかりと汚れが落ち切れていないことで臭い発生の原因となります。
釣りから帰ってきた後の釣具の洗い方についてはこちらでしっかり解説していますので、是非ご覧ください。


僕の場合、撒き餌が大量に付着する柄杓立てを久しぶりに開けたら、臭っていましたので、そちらの臭い対策をしてみます。

用意するのは「お湯」と「オキシクリーンの粉末タイプ」です。

僕の場合、子供服や靴などでかなり使用するので、大容量バケツタイプを使っていますが、一般的には通常の洗剤ボトルで販売されています。
このオキシクリーンは先ほどクーラーで紹介した塩素系の漂白剤であるキッチン泡ハイターと違い、酵素系の漂白剤です。
そのため、水に漬けられるアイテムであれば、変色などのリスクがかなり少なく長い時間漬けておくことが出来ます。
塩素系のキッチン泡ハイターであれば、釣りから帰ってきて洗う時にさっと短時間で、ほぼ殺菌し汚れを浮かし、臭いをとるのに役に立ちます。
しかし、すでに洗って乾燥してから臭いが出るということは洗い残しがある可能性が非常に高いということです。
洗い残しがある場合、水に長い間漬けておいた方がしっかり浸透してくれます。
特に今回の柄杓立てには表面に細かい線傷が釣りの特性上たくさんありますので、その線傷の溝に汚れが入っていたら、汚れを取り切れていないことが発生してしまうのです。
ですので、長い時間変色なく漬けておける「オキシクリーン」が有効で、長い時間漬けておくことで汚れに浸透してくれます。
水洗いできるものであれば、基本的にどんなものでもいけます。
ウェア類はチャックに影響が出る可能性があるので、短い時間であれば着けるのはありです。(高単価な釣りレインウェアでは今のところ異常なしです。)
ただし、オキシクリーンが苦手な釣具は「金属系(特にアルミはNG)」「木が使われているもの」です。
そういうものは基本的に中性洗剤で洗い直すしかありません。
オキシクリーンの使い方
オキシクリーンの粉末タイプを使用前提に考えます。
まず、お湯を用意するのですが漬けておく釣具の大きさで入れ物は考えてみてください。
代表的なものはお風呂のおけ、洗面台、浴槽などです。
とても大きなバッカンなどを丸ごと漬けるなら、自宅の浴槽しかありませんね。
お湯は40℃〜50℃くらいで良いです。
厳密に言えばさらに高温の方が汚れを落とす効果は高いのですが、変色のリスクがあがる可能性もありますし、お湯を使う最大の理由は粉が溶けやすくするという理由が大きいので、そこまで厳密にやらなくても良いと思います。

洗面台にお湯を貯める場合、オキシクリーンを10gほど入れます。
風呂桶サイズの場合5g、浴槽丸ごとの場合、30gから60gくらいは欲しいですが、釣具の量に応じて変えてみてください。
色々心配であれば、とりあえず5gからで良いと思います。
パッケージにより目盛りが違いますが、僕の大容量の場合、スプーンの3分の1くらいで10gです。
入れてからしっかり掻き混ぜて溶かしていきます。
それから漬けておく時間は汚れと臭いの強さに応じて違うのですが、30分〜6時間くらい漬けておけます。
僕の場合は大体1時間くらいでほぼ臭いも汚れもとれてしまうので、そこら辺で一旦、出してみます。
これで大体臭いと汚れが浮いてしまっているので、しっかり拭き上げて乾燥させてまた仕舞ってください。
臭いがしやすい釣具については基本的に水と汚れの組み合わせで臭いの原因となる雑菌が繁殖します。
ですので、水という要素を排除するためにせめてウエスやタオルなどで拭きあげることが大事です。
余談ですが、僕の場合、久しぶりに開けて「臭い!」と思うアイテムはクーラーとグローブと柄杓立てが多いです。
追加洗浄と漂白剤が使用できない製品の洗浄方法
上記まで紹介した塩素系・酵素系の漂白剤が使用できない金属が付いている釣具やウェア類、または後から発見した汚れに部分的に対応する方法をご紹介します。


使うのは「適当なブラシ(僕は100均の墓石ブラシの白い柔らかい方使っています)」「ウタマロ洗剤」です。
ブラシについては出来る限り、先が柔らかいものが釣具に線傷をつけずに済みます。
ブラシ形状はどこでも売っていますからお好みで良いと思いますが、ブラシマニア的に色々なブラシを買ってきた僕個人的には100均の墓石ブラシで落ち着いています。(ダイソー)
※ダイソー以外の100均だと「サッシブラシ」という名前で掃除コーナーに置いてあります。
もっと柔らかいブラシもありますが、掃除全般で使用する上である程度のコシとハリのバランスが良いのが、墓石ブラシだったんです。(ダイソーの場合)
普通に1,500円するブラシとかも使っていましたが、毛先が痛んできたり、長く使っているとボロボロになってきたりするので、100均のものに落ち着きました。
釣具用に割り切って使うなら高いものは不要だと思いますし、家中色々なところに使うので、常に家に2本あります。
そして、本命のアイテム「ウタマロ洗剤」ですが、これは釣具やウェアに一押しです。
元々、家中どこでも掃除用の洗剤で、水回りや靴(内ばき)を中心によく出来た洗剤ではありますが、洗剤を浸透させて汚れを落とすことについては釣具にも優しくピカイチの性能です。
アルカリ洗剤を薄めて使うことでも良いですが、ブラシで泡を撫でるように優しくブラッシングしてあげるだけで釣具の汚れも浮いてきます。
よくメーカーからの洗浄方法の紹介で「中性洗剤(食器用洗剤)で洗ってください」とありますが、中性洗剤が得意なジャンルはその成分である界面活性剤(油を溶かす成分)で油分を除去することです。
そのため、食器用の洗剤を使って洗うのは長い目でみれば劣化の原因になります。
気にしなければそれで良いのですが、タックル本体のプラスチック部分の中にある本来必要な油分までとってしまい、長い目でみると白っぽく変色したり、物によっては相当劣化してしまう可能性があります。
これは色々な釣具を食器用中性洗剤で洗ってきて、数年経って気がついたことです。
明らかに経年劣化しているというよりは洗剤で洗うことでタックル(ボックスやバッカン、クーラーなど)の必要油分まで取りすぎている気がしました。
それに釣具の汚れは主に「生物汚れ」です。
生物汚れに対して、界面活性剤で取れなくはないのですが、適切な洗浄のアプローチではないと感じています。
そのため、長く泡を馴染ませると汚れに直接浸透してくれる、しかも道具に優しいウタマロ洗剤がベストだと結論に至りました。

例えば、こういう撒き餌が表面のボコボコの間に入ってしまった汚れなどは後から気が付くことが多いので、部分的にウタマロ洗剤で洗います。

やり方のコツは対象の部分的箇所もしくは全体にウタマロ洗剤をプッシュし、表面についた泡を優しくブラシで撫でるように洗います。
この時にブラシの手先が曲がるほど力を入れなくて良いです。
強く擦るとブラシの手先で傷がつき、傷の中に汚れが浸透して、より汚れやすくなるので、あくまで泡をブラシで撫でながら汚れを掻き出すようなイメージです。
どの釣具でも同じようにやってみてください。
これで金属類を含んでいる釣具も洗えます。
釣具は釣りから帰ってきた後は、疲れていることが多くしっかり洗浄できていないことも多いです。
そのため、後から汚れに気がついて対応することで美観的な改善はもちろん、結果的に臭気対策にもつながります。
ぜひ、お試しください。
ウェア類の洗浄方法

ウェア類は洗い方が各メーカーが内側の白いタグに注意書きがあるので、それを試すのが理想ですが、長年の臭いや蓄積したものは取れ難かったりします。
その場合は上記で紹介しているオキシクリーン漬けを試してみてください。
ウェア類でも汚れがピンポイントで見えていれば、ウタマロかけて、ブラシで軽く撫でてください。
どこからともなく臭いがある場合はまずは10分程度のオキシクリーン漬けをしてみてください。
人間の皮脂汚れの臭いもオキシクリーンは得意です。
余程古いウェアでない限り、劣化や変色は起きにくいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。
