なぜ、ウキフカセ釣りにおいてグローブが必要なのか?

今回はウキフカセ釣りをする人はなぜ、フィッシンググローブをしているのか、というシンプルな疑問について説明していきます。
ウキフカセ釣りにフィッシンググローブが必要な理由
僕はウキフカセ釣りにおいて、グローブは必須アイテムだと思っています。
ルアーフィッシングばかりをしてきた僕にとって、大型の魚とのファイトや磯釣り以外でグローブの必然性は薄かったのですが、ウキフカセ釣りになると別です。
必ず持っていく必須アイテムになっています。
- バッカンやクーラーなどの重い荷物を持つ時に楽
- 岩や岩礁帯に手をついた時に手を切りにくい
- 魚を触った時にヒレや背鰭などで怪我をしにくい
- 仕掛けを回収時に釣り針で怪我しにくい
- 風などで手の甲が冷えるのを防ぐ
- 柄杓を投げる時グリップが効いて楽
- 撒き餌や魚を触った時に直接手につかない部分があり、指先だけ洗えば汚れが気にならない
釣り用のグローブ(手袋)には基本的に掌にあたる部分にゴム素材が用いられており、これが竿や柄杓を持った時のグリップ力を高めることにつながっています。
また、このグリップは釣りをしている時の手の負担を大きく軽減してくれると共に、荷物を沢山運ぶ必要があるウキフカセ釣りにとってはとても便利です。
重い荷物を運ぶ際にはゴム付きの軍手で運んだ方が圧倒的に楽なように、フィッシンググローブを付けた状態で運ぶクーラーやバッカンは移動時の負担が少しでも軽減されます。
そのため、基本的にグローブを付けるタイミングは釣り場に到着して、ポイントや船着場に移動するタイミングの前がベストです。
これには二つの意味があって、一つは先ほど紹介した荷物を運ぶ際の負担を少しでも軽減してくれるというもの。
もう一つとっても、大事なことがあり渡船で地磯や沖磯にわたる際とわたった後の岩礁帯や岩などでの怪我防止のためです。
現場についてからグローブをつければ良いと考える人もいますが、それでは遅いのです。
最も怪我をしてしまう可能性がある磯場で手を付かずにすいすい移動できる場所は比較的楽な場所です。
磯を移動したことがある方なら、必ず磯に不意に手をついてしまう経験はあると思います。
その際に貝殻や磯場の鋭い先端で手を切ってしまうことを事前予防するのです。
波しぶきがかかっていたり、雨がふっていたりして濡れている磯場なんて特にグローブの存在が大事になってきます。
磯場に行く人は、釣りに必要な道具ではなく「必要な装備」といっても大袈裟ではありません。
安全なフィッシングライフを過ごすために、ウキフカセ釣りにおけるフィッシンググローブは必需品と考えています
また、グローブの役割は移動時のみにとどまりません。
釣り座について、釣りをはじめると磯場には沢山の魚がいますから、特に小さい魚は釣れやすいです。
魚は体の構造上、頭側から撫でるように触ると怪我しにくいのですが、尾びれ側から触ると背鰭(せびれ)や胸鰭(むなびれ)腹鰭(はらびれ)などの非常に尖ったところで手刺してしまいやすいです。
魚掴みに慣れている人なら問題ありませんが、最初のうちは魚を掴むことにも一苦労すると思いますので、魚を触った時のヌメリを軽減することと、怪我防止のためにグローブはかかせません。
不意に魚が暴れて、慌てて掴んで怪我をするなんてこともあります。
さらに仕掛けを回収した時にハリスの先にある釣り針が不意に手に刺さることがあります。
その際にグローブをしていたら、針が簡単に貫通しないので大きな怪我なく釣りをすることに繋がります。
(ただし、ゴム素材系のグローブはすぐ貫通します。)
グローブの役割はまだまだあります。
不意の冷え防止という役割もあります。
僕は元々グローブを付けないでルアーフィッシングをしていた経験があるので、非常によく理解しているつもりの内容です。
釣り場では風が急に吹き出したり、気温が下がったりということが日常茶飯時です。
特に気温が下がって指先が冷え始めるというよりは、手の甲に風が当たり続けることで手全体が冷え、手がかじかんでしまいます。
意外にも手の甲をカバーするのはとても重要なことだと感じています。
夏前後の季節で暖かいという時期でも風により、多少手は冷やされます。
手が冷やされると手が硬くなり、針結びや餌付けに時間がかかったりしますし、何より身体の冷えに繋がっていきます。
手や足が冷え出すと、一気に寒くなってきますので、手や足の防寒は意外と重要です。
最後に、ウキフカセ釣りでは撒き餌作りをしたり、練り餌を指先で練ったりと色々手を使う作業が多いのですが、グローブをしていると、帰ってからしっかり洗えば良いので、釣り場ではグローブから出ている指先だけをバケツの中でちょちょいと洗うだけで良いのです。
指先をちょちょっと洗ってすぐ釣りに戻るみたいなイメージです。
ですので、手につく汚れを軽減するという意味でも、ストレスが少なくて良いですね。
フィッシンググローブの3本指出しは寒さ対策だけではない

フィッシンググローブには主に、指を全て隠してしまう完全手袋型と5本指だしのモデルと3本指だしのモデルがあります。
指を全て隠してしまう完全手袋型は東北や北陸、北海道などの寒冷地でないとほぼ使用しない方が良いと思っています。
ルアーフィッシングですが、真冬は完全手袋型の温かいグローブをしたりしますが、ウキフカセ釣りの場合、針を結んだり、オキアミを付けたりする際に逐一手袋を脱ぐことになるので、手袋の意味がないです。
ですので、基本的には5本指だしか3本指だしの冬仕様の手がかじかまないようなグローブを選択する必要があります。
ウキフカセ釣りの弱点は、寒冷地で真冬に釣りをする際に、指を隠してしまうグローブをしにくいという点だと思います。
ただ、寒冷地でウキフカセ釣りをして、どんな魚を撒き餌で寄せるんだという話になると寒チヌ(真冬のクロダイ)くらいしか思い浮かばないですが・・・泣
5本指出しのモデルは全部の指先の感覚を使えますし、何より、指が出ている方がすっきりする方向けです。
僕は夏から秋は5本指だしモデルを使うことが多いです。
グローブをはめるのも楽ですし、海水に指先だけ入れて手を洗うことも簡単にできます。
5本指出しのグローブは基本的に速乾性に優れた製品が多いので、海水で手を濡らしてもすぐに乾きやすい製品が多い印象があります。
では、なぜ3本指だしのグローブがあるのでしょうか。
イメージしやすいのは、手先の繊細な動きが要求される針結びや餌つけをグローブから出ている3本指で行うというもの。
しかし、実際に3本指だしグローブは残りの2本の指を寒さから守るという意味だけで使われるのでしょうか。
答えはノーです。
ウキフカセ釣りにおいて、コマセワーク(撒き餌の投入)は必須作業です。
その際に、柄杓を使って撒き餌を投入するわけですが、力が入れば入るほど、グローブの指が出ていない薬指と小指でギュッと握らないといけないことに気がつきます。
このギュッと握る際に薬指と小指にグローブのグリップがあればどうでしょうか。
重い荷物を運ぶ時にゴム付きの軍手が使いやすいように、グリップが効くため力を少しでも抜いた状態で、柄杓を使用できるというのが3本指だしグローブの魅力です。
その証拠に夏でも使用できる速乾性の強いタイプのグローブが発売されています。
ウキフカセ釣り特有のコマセワークの補助的なアイテムでもあるのです。
ベストなフィッシンググローブを選ぶためのワンポイントアドバイス
基本的にウキフカセ釣りに関わっているメーカーであれば、針などがメインのメーカーでもフィッシンググローブだけは販売されているケースが多いです。
そのため、フィッシンググローブは色々なメーカーが出しているため、迷ってしまうほど数がありますが、その中で1点だけおすすめしたいワンポイントアドバイスがあります。

それは、これまでに記載したウキフカセ釣りにおいて重要なフィッシンググローブとしての役割を果たすためには「合皮」素材が含まれているグローブがおすすめです。
(写真は緑ぽく見える箇所がありますが、実際は緑色ではありません。画像処理の関係でこの色になってしまっています・・)
よくルアー用でゴム素材が付いているアイテムがありますが、ウキフカセ釣りで現場で手や釣り針から手を保護する用途としては素材的に弱いと感じています。
最初はルアー用のグローブを使っていましたが、釣り針ががっつり刺さってしまうので、合皮の方が良いと感じていますし、ゴム素材の場合、手についた撒き餌がこびりつきやすいですし、少し相性が悪いと感じます。
ぜひ、合皮のアイテムを探してみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございます。





