米ぬかと市販の配合餌による撒き餌ブレンド例「米ぬか×グレパン」

今回は米ぬかをベース餌とした市販品におすすめの配合餌とのブレンドをご紹介します。
米ぬか単体だけでは撒き餌として不安がある、米ぬかに色々な機能を足してオリジナルの撒き餌を作りたいと考えている人向けの記事です。
特に、今後は「ぬかパン撒き餌」を中心にメジナ(グレ)、クロダイ(チヌ)を狙っていきたいと考えている人にうってつけの撒き餌です。

いきなり米ぬかとパン粉だけで釣りをするのに不安がある方はまず、このグレパンを混ぜて使ってみてください。
米ぬかをベース餌として撒き餌作りをしていますが、米ぬかベースで問題なく魚が釣れるため、市販の配合餌に求める部分は主に3つあります。
- 集魚・摂餌効果を高める
- 視覚的に見やすくする(投入時)
- 撒き餌の使いやすさを上げる



今回の撒き餌ブレンドはメジナ(グレ)・クロダイ(チヌ)を釣る上で、使いやすいぬかパン撒き餌的なイメージの撒き餌です。
万が一、全国津々浦々、魚種関係なく、一種類の撒き餌で歩いてくれ、と言われたらこの撒き餌を選びます!
この子供が描いたようなグレパンの落書き的な模様をパッケージで見るたびに少しドキドキします。笑
てくらい、グレパン単体での配合餌が好きです。
ぬかパン撒き餌を使いたい方へ向けた肩慣らし的撒き餌
ぬかパン撒き餌と言えば、メジナ(グレ)用の撒き餌としての認知度は抜群ですね。
しかし、ぬかパン撒き餌はメジナ(グレ)のみならず、クロダイ(チヌ)にも有効です。

特にぬかパン撒き餌に興味があるけど、釣果が心配で踏み切れない方は、一度米ぬか2キロとグレパンを混ぜて米ぬかとグレパンを混ぜた撒き餌(以後ぬかグレパン撒き餌と表記)を作って試してもらうのが一番手っ取り早いと感じています。
実は、ぬかパン撒き餌とぬかグレパン撒き餌と比べた時に、ある点が違っています。
それは、撒き餌の投入のしやすいさです。
ぬかグレパン撒き餌の方が全然トラブルなく、投入出来ます。
これ、同じ日に午前中「ぬかグレパン撒き餌」午後に「ぬかパン撒き餌」という日を2回やったのですが、どちらも同じ結果でした。
2日間、同じ撒き餌を比較するためにひたすら投げ続ける実験をしました。
ぶっちゃけ、釣果の差はありませんでした!笑
ですが、投げ続けて感じたことはぬかグレパン撒き餌の方が投入しやすく投げやすいという点です。
遠投性能は両者変わらず微妙なところでしたが、中間距離については全然ぬかグレパン撒き餌の投入のしやすさに軍配です。
さすがメーカーさんが作った配合餌!ただのパン粉をベースにした配合餌ではなく、機能性まで考えられているんだ、と感動しました。
他、グレパンには海苔や煌きのある集魚剤なども入っているので、多少なりとも集魚効果はぬかパン撒き餌より高いと感じます。
それにオキアミ粉末もたっぷり入っているので、集魚効果も普通のパン粉に比べて高いです。
何を隠そう、僕がこれまで釣ってきた「年なし」(50センチアップのクロダイ)の半分は、ぬかパン撒き餌かぬかグレパン撒き餌で釣れています。
低比重×バラけやすいという撒き餌の代表格のような撒き餌で、魚を浮かすことについては他の撒き餌に劣りません。
むしろ、「お前から浮いて来い!」的な強気な釣りにはピッタリです。
ぬかパン撒き餌で魚が釣れるように、このグレパンと米ぬかのコンビネーションはかなり良く、しっかり魚を寄せてくれる「釣れる撒き餌」と確信しています。
メジナ(グレ)にもかなり定番の撒き餌です。
僕はメジナ(グレ)の場合、ぬかパン撒き餌もしくはぬかグレパン撒き餌をよく使用するので、なんだかんだ言って、この類の撒き餌は非常によく使っている計算になりますね。笑
米ぬか×グレパンの作り方

まず、半解凍〜全解凍のオキアミブロック3キロを入れます。
その後、海水を2,600ml入れます。(ぬか2キロに対して1,000ml+グレパンに対して1,600ml)
色々試した結果、クロダイ(チヌ)だと2,600ml、メジナ(グレ)でバラけ重視の場合は2,400mlが良いです。

海水を入れて、オキアミをある程度軽く崩していき、オキアミの塊が全くないように崩すことが一番重要です。
この時にオキアミの塊が残ってしまっていると、混ぜた後にダマになってしまい、全体の水分量が狂ってしまい、前半と後半で使い勝手が変わる撒き餌になってしまいます。
意外と大事なポイントですので、確実にオキアミを崩しておきましょう。

次にグレパンを1袋入れます。
ここで、混ぜて先にオキアミのエキスをパン粉に吸わせるのも良いです。

最後に米ぬか2キロを入れます。

ぬかパン撒き餌と一緒で、混ぜ方にコツがあり、空気を抜くように押し込むのではなく、底に溜まっているオキアミをすくい上げるように、空気が多く入るように混ぜていきます。
軽く掘り起こすようなイメージで混ぜていきます。
この撒き餌、少し赤みが感じられませんか?
これがオキアミエキスです。

空気を入れて混ぜて完成です。
かなりふわっとした感じで仕上げると、バラけやすい仕上がりになります。
と言っても投入のしやすさはぬかパンより投げやすく、低比重+バラけを意識した撒き餌作りにおいて、完成形と言える仕上がりの撒き餌だと自負しています。
もちろん、遠投も出来ます。
この後、状況に応じて空気を抜いていくことで粘りを出し、まとまりを出してもクロダイ(チヌ)に対しては有効です。

クロダイ(チヌ)に対して、強い集魚効果のあるサナギやコーンなどをブレンドしても問題ありませんが、より撒き餌の比重に中身を合わせるなら「ムギコーンSP」との相性が抜群に良いです。
特に黄色のMSP(マルキューシンクロペレット)はオキアミに極めて近い方で沈んでいくので、オキアミとオキアミのエキスを吸い込んだぬかグレパンとMSPが同調して沈下していくので、かなりの相性の良さと言えます。
それに、フグなどの餌取りが湧いてくる時期やタイミングにもムギコーンSPはおすすめです。
最後の仕上げとしても、突然の餌取り対策としても、「ムギコーンSP」おすすめです。

餌取りがいない磯でやる場合、メジナ(グレ)にしてもクロダイ(チヌ)にしても、僕は「MSP」の赤いやつを使うことが多いです。
これ、最初はメーカーが流行りを作るための商品だろうとかなり疑っていたのですが、使ってみて、このMSPの集魚効果と足止め効果は間違いなくあると感じたので、常にバッカンの中に入れています。

途中で追加して、状況変化に対応したり、オキアミの代わりにも使えますし、ちょい足しにも良いです。
いずれにしても、ぬかパン撒き餌やぬかグレパン撒き餌に相性の良い「ムギコーンSP」と「MSP」は一度使ってみて欲しいです。(●´ω`●)
完成した撒き餌の投入
完成した撒き餌を早速投入してみます。

柄杓で固めるとやや赤めの色の撒き餌となっています。
青海苔などもちらほら見えます。
オキアミエキス配合のパン粉ならではの色味です。
メジナ(グレ)釣りはこの撒き餌だけで釣り歩けます。

投入すると、表層から一気にバラけ始めます。
クロダイ(チヌ)の場合、浅いエリアや岩礁帯付近のポイントなど、攻めるポイントがはっきりしているところに有効です。
ただ、普段クロダイ(チヌ)狙いで、高比重寄りな撒き餌を使用している場合、この撒き餌を使い出すと撒き餌の比重の違いから釣りのリズムが一気に狂ってしまいます。

大事なのは、刺し餌と撒き餌の同調ですので、撒き餌の沈下速度については、よく見て観察の上、対応していく必要があります。
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