はじめてのフカセ釣り

「防寒対策」釣りウェアは何を買えば良い?「レイヤリングと防寒ウェア」

jyomonpapa

釣りウェアにおける普遍的な機能と実際に個人の環境によりどんな釣りウェアを選択するのがベストなのかまとめています。

釣りにおいて、ウェアというのは釣りの快適さと直結する大事な部分です。

手が悴んだり、体が冷え出して、釣りに集中できないなんてことがないように、ウェア関係だけはしっかりした着こなしと着込み方が重要です。

今回はそんな釣りウェアの基本的な考え方についてです。

プラスおまけで防寒の中で最も重要な肝をお伝えします。

釣りウェアの基本的な役割

釣りウェアには様々な役割があります。

特にウェア類は寒さ対策と防風的な役割が大きいです。

レインウェアの機能があるものについては雨の日はもちろん、突然の天候変化による雨風を凌ぐ大事なアイテムの一つです。

なぜ、レインウェアの性能を気にするのかはこちらの記事から
釣り用レインウェアはハイエンドモデルをおすすめする3つの理由
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また、船釣りや磯釣りなどでは波しぶきから身を守る役割も果たします。

体が濡れれば、体温が下り、真夏でもない限り体温が低下することで体調不良に繋がったりします。

そのため、体温を保つためにもウェアの選択は重要な点です。

川であれば、山の天候は急に変わり体を保護し、体温を保つことは必須ですし、海でも海風や雨や潮しぶきなどから体を守るウェアは決してバカに出来るものではありません。

長いこと釣りをしていると危険な目にあったことは一度や二度ではありません。

自然には大変怖い側面があり、万が一の事態や天候が荒れ始めた時の備えはウェアを選ぶ時点からすでにはじまっているのです。

ウェアと言っても、防寒機能(春秋用、真冬用と分かれていることが多い)だけのもの、レインウェアと言って雨の侵入を防ぐもの、どちらの機能も有しているものなど、色々な組み合わせが各メーカーより出ています。

自分はどんなタイプのウェアを揃えれば良いのかという点を下記内容にて解決します。

2パターンある釣りウェアの着用方法

釣りのウェアには主に2つの考え方があります。

レイヤリングと防寒ウェア1枚

レイヤリング

釣りにおいて最近登山の方からもらってきた用語の一つとなりますが、「レイヤリング」という方法があります。

簡単に言えば、重ね着です。

自然相手では急な天候が変わったり、その日の気温に応じて体温調整がしやすいウェアを着る必要があります。

特に登山など、自然環境の激しく変わる(山の下と上で気候が全く違う)環境に対して対応できるように考えられたのが「レイヤリング」という考え方です。

例えば、一番外側のアウターとして「レインウェア」その中に、一枚「ライトダウン」その下に「フリース」、最後に「下着」というような重ね着のイメージです。

もちろん、そのパターンは着る服の数だけあるので、それぞれ重ね着をしてみてシックリくる服を選んでいく方法が良いと思います。

僕の場合は、まずアウター(一番外のウェア)はシマノのレインウェアです。

レインウェアですので、中に重ね着する服さえ考えれば、真夏以外はほとんどの時期で使います。

年中レインウェアの下に何を着るかを決めるだけです。

ですので、基本はレインウェアは釣りに持っていくスタイルでやっています。

(レインウェアは値段によって性能は違いますが、このアイテムだけは高いウェアが圧倒的におすすめです。雨は侵入させないので、汗などの不快な湿度を外に逃してくれたり、手元から水が侵入して来難かったりとレインウェアの性能によって大きく違います。)

レインウェアの中に着るものは、登山メーカーのライトウェイトダウン(撒き餌が投げやすいように腕の部分がないダウン)とフリース系を数種類とユニクロのヒートテックのような性能がある下着を時期に応じて持っていきます。

また、冬から春など、釣り場に行ってみないと気温感覚がわからない時は、折り畳みができる登山用のライトウェイトダウンを釣りバックに入れていきます。

小さくすると手のひら2つ分くらいの小ささになるので場所もとらないため、現地での体温調整のため、必ず持っていきます。

弱点としては、持っていく荷物が増えやすい点と何といっても動きにくい点です。

動きにくいと言っても釣りに支障が出るレベルではなく、あくまで防寒ウェア一枚着る時と比べたらという話です。

ですので、人によって、メーカーのアイテムや重ね着するアイテムによっては全然そんなことがない場合も多いにありますので、あくまで可能性の話と僕の体験だと思っていただければ幸いです。

僕の場合、真冬だとレインウェアの下に少し厚めのダウンと厚めのフリースを着ているので、結構着膨れしています。

着膨れしているということはやっぱり動きにくさはあります。

これがレイヤリングをしていて少し気になる点ではありますが、釣りをしている時の快適さを求めて体温調整や湿度調整できることを考慮すれば、プラスマイナスでプラスに働いている理に適った着込み方法だと思います。

また、レインウェアでなくてもただの季節もののアウターでも良いですか?と質問がありそうですが、それでも全く問題ありません。

僕の場合、ウキフカセ釣りをして撒き餌を投入するので、レインウェアの方が撒き餌がウェアについてもすぐ払うだけで落ちやすいです。

また、磯などで軽く潮しぶきがかかったりすることも多い釣りですので、レインウェアは必須だと思っています。

防波堤や船での釣りの場合は、レインウェアでなくても釣り用のある程度の防水ウェアで全く問題はないです。

ちなみに僕はお腹冷え性なので、腹巻します。笑

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防寒ウェアを一枚着る

北海道や東北、北陸などの人なら特に一番慣れている方法だと思います。

温かい防寒ウェアを一枚着るだけのスタイルです。

レイヤリングとかぶる部分がありますが、中は普通にフリースやパーカーなど、結構ラフな服でもなんでも良いです。

防寒ウェアがしっかりしていれば、寒さ対策には申し分ありません。

東北や北海道、北陸で釣りをする方はこの方法を強く推奨します。

最初から寒いとわかっているのであれば、最初から確実に温かい方法を選ぶべきです。

また、防寒ウェアを一枚着るメリットはいくつかありますが、特に動きやすいという点が特長です。

厚めでふかふかした防寒着を一枚着るだけですので、腕まわりや肩の動かしやすさは抜群に良いです。

また、防寒ウェアは空気の層がウェアと洋服の間にできることでより暖かくなるようになっています。

キツキツな防寒ウェアだと反対に寒くなります。

中に空気が少し入っていることが大事です。

そして、その空気が入っているスペースがより体を動かしやすくしてくれます。

僕は最近はレイヤリングスタイルで釣りをすることが増えましたが、昔は夏と秋以外は全て防寒ウェア一枚上下で行うことが多かったです。

とにかく動き回ったりするルアーフィッシングの釣りをする人は防寒ウェア一枚というスタイルが良いと思います。

ただ、弱点としては温度調整がしにくいという点です。

いくら通湿性能(湿度を通す機能)に優れた防寒ウェアでも、春や秋などの若干まだ暑い日はかなり不快です。

現地でよくあるのが、暑いので、防寒ウェアを一枚脱ぐ行為が続くことです。

でも、少ししたら海風で寒くなり、また防寒ウェアを着て、また暑くなって脱ぐみたいな体の体温調整がかなり手間です。

また、一枚のみを着ることになるので、季節に応じて「真冬用」「秋春用」の最低2着は必要になってくることが多いです。

僕は学生の頃はウェアを買う予算がなかったので、夏以外は年中「真冬用」一枚でなんとかしていた時もありましたが、脱いだりして体温調整するのが大変でした。笑

ウェアは上下セットが良いのか?

ウェアのアウターは上下セットでの販売されていますが、上下セットで購入するかどうかは、ケースバイケースですが、基本は上下セットあった方が良いです。

上下セット不要なケースとしては雨の日に釣りをしないということと、防波堤などメインで、ほぼ濡れることがない場所で釣りをする方くらいではないでしょうか。

他、風対策、体温維持にもつながりますので、基本的に釣りをする上で上下セットは必要です。

それに雨対策としてのレインウェアとして購入するなら、上下セット必須です。

上だけ雨をはじいても下が濡れてしまえば意味がありません。

意外な上下セットなレインウェアの使い方

あまり、一般的な視点ではありませんが、意外と釣り場で多い悩みが「蚊」です。

防波堤や地続きの磯、林が近くにある釣り場など、大きめの蚊に悩まされることも少なくありません。

経験上、港系の防波堤や河口付近には夏から秋にかけて、蚊が発生しやすいものです。

場所的にはいる時はいますし、いない時はいないのですが、よく蚊が多くいるタイミングは釣り人が一番釣りに集中したい「朝まずめ」と「夕まずめ」です。

太陽が戻り始めと太陽が落ち始める気温が低い状態が最も蚊の活性が高い感じがします。

夜にかけても発生しますが、夕まずめからすでに出るところは出ます。

夏にレインウェアを持っていく理由は雨だけではなく、夏場でかなりライトな格好で現地に行き、蚊の猛攻に悩まされた時の蚊対策にもレインウェアはなります。

レインウェアを着ると、肌が露出している顔まわり以外は蚊に刺されることがなくなりました。

夏場は暑いので、蚊が少なくなる太陽が戻り始めたタイミングは脱いだ方が良いですが、涼しくなり、蚊の猛攻に耐えないといけないタイミングにもレインウェアの上下セットは役に立つことがあります。

僕はコンパクトに畳めるレインウェアは夏場に釣りに必ず持っていくのは蚊対策も考えています。

ウェアと同じくらい大事な防寒靴

僕は生まれが日本でトップ3に入るくらいの豪雪地域に生まれたので、年間の三分の一を雪の中で過ごすことも多かったです。

年により雪が早く溶けたり色々あるのですが、雪の中で寒い時期を何度も何度も経験した僕にとって、防寒で結構大事なポイントは理解しているつもりです。

意外とわかっていない人が多いのですが、防寒の基本は足元からです。

つまり、「靴」です。

足元を冷やさなければ、意外と体の方のウェアが薄くても耐えられます。

とにかく足を冷やさないことが大事で、外の雪片付けを毎日やる時に、片付けで暑くなるので、ウェアは秋用で、靴はもふもふが入っているかなり厚底の長靴を履いてやっていました。

豪雪地域でしか売っていないような結構な長靴です。

でも、この長靴で足元があったかいからこそ、ウェアは秋用でもいけるのです。

ガンガン雪がふって寒い時は真冬用のコートみたいなのを羽織りますが、足元をあたたかくするだけで、体も暖まりやすくなるので、意外と薄いアウターでもいけます。

反対に足元を濡らして、直に足を雪で冷やしてしまうと1時間も持たずに、ブルブルになります。笑

※写真は真冬用の長靴

ですので、僕は釣り用の特に冬用の靴は3種類あります。

もふもふがついている真冬用の長靴ともふもふがついている真冬用の靴、そして、防水機能がある厚底の靴です。

冬だけでも必ずどれか使います。

春や秋でも釣り用の厚めのシューズで、できる限り保温力に優れたものを選んでいます。

そうすると、寒くありません。

寒さ対策は足元もかなり重要です。

これは東北人である僕は断言します!笑

これが肝です!

まじです。笑

その他、真冬で釣りに集中するために防寒対策で大事なこと

一番大事なことは足元を冷やさないことであることは間違いないですが、それ以外にも、対策できる防寒対策があります。

それは手の甲を冷やさないこと、首回りを冷やさないことです。

手が先端から冷えることで、体の中心部に動きが悪くなっていき、最終的には手が悴んできます。

手の先端を冷やさないために真冬は釣り用の手袋があれば便利ですが、意外と手の甲を温めることで手の先端、つまり、指先が冷えにくくなります。

これは指先の感度が大事な釣りを何度もやる上で、いかに防寒の手袋を薄くしていくかを考えた結果、最終的に手の甲をしっかり隠せる手袋と最終的に小さなホッカイロを手袋の手の甲側に忍び込ませればだいぶ手は暖かい状態で釣りが出来ることがわかってきました。

さすがに極寒の北海道や東北ではフルグローブでないと厳しいですが、基本的に真冬でも手の甲を温めれば、何とか釣りできますし、快適です。

手の甲だけを温める感度重視の手袋を発売されていますので、探してみてください。

ファイヤーフォックスやハヤブサ、ダイワなどのメーカーから発売されています。

そして、首回りですが、首の後ろ側はかなり太い動脈が流れているので、体温を温める核となる大事な部分です。

部活動などで、一気に体を冷やすために氷などを首の後ろに当てるのと一緒で、ここが冷えると一気に体全体が冷えます。

この部分がとても大事ですので、ウェアを買う時は首回りがしっかり温められるものかどうか確認と、バランスをとって、あえて高さがないモデルの場合は別で防寒用の首回りを温めるアイテムを購入することをお勧めします。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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プロフィール
タケ
タケ
フィッシングコンディショナー/ブロガー
元々20年以上ルアーマンだったが、ウキフカセ釣りのあまりの面白さに「けしこみングゥ!」サイトを立ち上げる。エサ釣りの面白さを伝えつつ、魚を食べる楽しみを届けたい情熱の人。 魚を美味しく仕立てる「究極の血抜き」にハマっている。二児の父。祖父祖母が魚屋で魚介類を食べて育つ。
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