初歩の事前準備と情報

魅力あり過ぎ!海での魚釣りはとても奥深い6つの理由!

jyomonpapa

この記事では海での魚釣りにおける基本的な概要とその魅力について解説します。

魚釣りの具体的な話をする前に初歩的な知識を説明する記事は意外と多くないので、ぜひ、参考にしていただければと思います。

最初はみな初心者

海岸沿いの潮風に吹かれ、ゆったりとのんびりと釣りをして、夕方には釣った魚をおかずに釣りの話で楽しむ、なーんて理想を描いたりすることもあります。

しかし、実際に釣りをはじめてみると、海釣りというジャンルはとても奥が深く、釣り場では意外と忙しく、帰りもバタバタなんてことは最初のうちはよくあることです。

それに海釣りというジャンルはシンプルな波止釣りから沖磯の波がザバーンと当たるとてもハードな釣りまで沢山の場所が対象です。

そして、沢山の魚たちが釣りの対象魚になりますので、おそらく人生の中で全てを極めようとしても極めきれないほどの奥行きと幅があります。

それに体力の有無に関わらずそれぞれに適した釣りができ、老若男女楽しめる趣味はこれ以上ないとさえ感じます。

天国のような島国で釣りをさせてもらっているということはとても幸せなことだと思います。

さらに釣具の種類や専門用語などを考えれば、とても短時間では網羅できない趣味や遊びの一つと言えます。

特に日本では世界一の釣具と評されるメーカーがリールを開発していたり、市場規模もそれなりに大きく、世界屈指の釣り天国であると言えます。

僕自身も東北から関東、そして沖縄などに至るまで釣りを楽しんできましたが、地域ごとに地場の釣りが存在していることにとても驚きました。

つまり、釣りがその土地の文化として根付いているということなのです。

例えば、青森県では真鯛を「ブラー」と呼ばれるひらひら落ちる仕掛けにイソメを付けて、帆立の養殖場に船をくくりつけて釣りをするなんて釣り方があります。

これは全国どこを探しても青森県にしかない釣り方です。

このように、土地に根付く釣りが存在することを理解しながら、地域、地域にある程度合わせた釣りを考えていくことが重要です。

ネットで伝えられないことがある

いきなり、釣りの入門解説記事を書いていて大変恐縮ですが。

実はインターネットで釣りのことを検索するにはとても不十分なのです。

なぜなら、海釣りという遊びや趣味は地域によって魚の着き場が多少違っていたり、仕掛けが違っていたりと、地域ごとに多様性に富んでいるからです。

前述したように地域によって釣り方が少し変わってきたり、また、同じ魚でも少しだけ釣り方が違っていたりして地域によって何が正解かは変わってきます。

何より、釣り場情報の具体的な話はアップするのは一種のタブーになっているのが現状です。

以前、別の釣りサイトを運営していた時に釣り場所の写真が写ったものをアップした時に、サイトの問い合わせにクレームが入りました。

そこから釣り場所というのは誰かが大事にしている場所でもあると気がついたので、ネットへアップする情報は十分注意が必要なのだと気がつきました。

日本は島国で四方が海に囲まれていますが、流れている海の潮はまるで違います。

太平洋側と日本海側で違うことは想像に難しくないと思いますが、実はほとんど同じ地域に見える場所でさえも違うのです。

例えば、静岡県の伊豆半島を例にすれば、西伊豆と南伊豆では海の色が違います。

西伊豆の方が少し緑がかったクリアな潮をしている印象ですが、南伊豆の方は引き込まれてしまうような藍色のような潮の色をしています。

実際に船釣りで何度も目撃した情報なので、人によって捉え方は多少異なると思いますが、間違いないです。

何が言いたいかと言えば、魚が済む水の種類が違えば、魚釣りも多少変わってくるということです。

そうした地元ならではの情報にアクセスするには、地元の人の話を聞くことが一番の近道です。

地元の人とは釣り場にいる人でも良いのですが、確実なのは地元の釣具屋さんです。

これは間違いないです。

地域に特化した釣りを知っている釣具やさんに釣れている魚の情報や仕掛け、そして、ネット上ではほとんど出回ることのない釣り場情報など詳細な情報が聞けます。

当然、聞き方やコミュニケーションの取り方は人それぞれでしょうが、初心者のうちは釣具や餌を購入するついでに地元の情報を仕入れることは釣りにおける重要なことです。

釣りを楽しむにはある程度教養が必要

釣りを続けていくと、見たことがない魚や生き物に出会うことがあります。

その後に魚や生き物について調べることも大事ですが、事前事前情報として魚釣り図鑑などで、調べておくと現場で「あっ!この魚でこう言う特長がある」とわかったりします。

予習するイメージでしょうか。

予習することで釣り自体がとても奥深い物になりますし、何より現場で楽しくなります!

また、釣りに関する知識のみならず、地域の地形的な部分であったり、海全体の知識だったり、その地域で出会う動植物の知識があれば、より自然の遊びが深まることでしょう。

自然と対峙する釣りだからこそ、自然に関する知識は釣り以外の情報も積極的に仕入れたいものです。

それが釣りという遊びの奥行きを広げてくれます。

海釣り最大の魅力は美味しい魚が食べられること

海釣りの魅力は何ですか?と15年前の僕が答えたならば、「気持ちがすっきりすることです」と答えていたかもしれません。笑

しかし、今同じ質問をされたらこれ一択です。

「美味しい魚が食べられること!」

釣りを始めた方は様々な理由があると思います。

家族とアウトドアを楽しみたい、カップルで釣りデートしたい、潮風に吹かれてのんびりしたい、魚釣りをして癒されたい、魚釣りを極めたい、自然の中での遊びを探している、などなど様々な思いがあるはずです。

そんな中でも個人的に一番の魅力は「海にいる沢山のお魚さんを食べられること」と思います!

釣った魚で楽しむシンプルな晩酌です。(これは真鯛です)

実際には釣った当日ではなく、釣り上げてから3日ほど寝かせて、食べていますが、最高の食事でした。

いやぁ〜書いててよだれが出てくるほど満足した食事でしたね。笑

これはマゴチの漬け丼とマゴチの頭で作ったあら汁ですね。

1匹丸ごと使って、捨てるところなく食べさえてもらいました。

ハタ類(根魚)の唐揚げと骨を出汁にした味噌汁ですね。

これは家族全員満足!鯛を使った鯛めし。

この後、崩して食べました。

お子様大好き!根魚(アカハタ)の唐揚げです。

ビールのつまみには十分すぎるほど美味しかったです。

僕は魚を美味しく持ち帰り、冷蔵庫で数日寝かせた後に料理します。

釣りの後も楽しめるのが釣りの魅力です。

釣って楽しい、食べて美味しい!最高です・・・・嬉泣

餌釣りとルアー釣り

主にこのサイトでは餌釣り、特にウキ釣りに特化して説明していきますが、海釣りには大きく分けて二つの釣りがあります。

ルアー釣り

ルアー釣りとは専用のロッド(釣竿)とリール(糸を巻く道具)を用いて、擬似餌(ぎじえさ)と言われるプラスチック製や金属、ゴム素材などの偽物を用いてターゲットを狙う釣り方です。

擬似餌と呼ばれるのが一般的ではありますが、擬似の餌で餌っぽく騙して釣るのではなく、実際はルアーの動きや波動を用いて、魚の五感を刺激し、口を使わせるという感覚が正しいような気がしています。

餌釣りと釣り場は変わらないですし、船でも盛んに行われている釣りです。

日本ではブラックバスのルアーフィッシングからはじまり、今では小型のアジやメバルに特化したライトゲームから近場で狙う黒鯛釣り(チニング)、根につく魚を狙うロックフィッシュゲーム、マグロなどを狙う超大型のビッグゲームまで多種多様な釣りが展開されています。

偽物を用いて釣りをすると言っても、魚に口を使わせるルアーフィッシングの最大の魅力は、「えっ!こんなルアーで釣れるんだぁ」という感動です。

僕も20年以上様々なルアーフィッシングを楽しんできましたが、「えっ!釣れた!」という意外な経験こそが一番記憶に残っています。

また、ルアーはコレクション製がある物も多く、ついつい集めてしまって飾りたくなるアイテムも多いです。

海釣りルアーの代表的な物は「プラグ」「メタルジグ」「ジグヘッド」と呼ばれるルアーを使うことが多いです。

ルアーフィッシングについて語る方が得意ではありますが、このサイトは餌釣りや入門者向けの内容なので、もし、聞きたいことがあれば直接お問い合わせいただければ、回答しますよ。

餌釣り

昔から釣りと言えば、糸にウキ、針先に餌を付けて、糸を垂らすというのが釣りのイメージそのものではないでしょうか。

いきなりルアー釣りをするよりも、餌釣りをイメージしてもらった方がわかりやすいです。

特に難しい動作が必要なく、初心者でも比較的魚との接点が増えやすい餌釣りは初心者そして、超初心者の方にはぴったりの釣りです。

と言っても、餌釣りには沢山の種類があり、狙う魚や場所によって仕掛けを替えていくのが一般的です。

このサイトでは餌釣りメインにご紹介していきますが、最近ウキフカセ釣りという潮を読み、針に付けた餌と集魚剤などの配合餌を撒いて仕掛けと同調させる釣り方をしていて大きな気づきがありました。

それはルアーも餌も本質はほとんど変わらないということです。

ルアーを徹底的にやり込み、餌釣りにものめり込んだ僕から言わせれば、ルアーも餌もどちらも性質は似ています。

なぜそんなことが言えるのかと言えば、単純に魚の口の前にルアーや餌を持って行くか、魚にルアーや餌を追ってもらうという大きく分けて二つのパターンしかないように感じるからです。

餌とルアーでは大きく違うものだと誤解されていますが、本質は一緒です。

魚に対するアプローチは違えど、魚を釣るための思考プロセスはほとんど変わらないからです。

ルアーの方が仕掛けが大味的、餌釣りの方が仕掛けの選択肢が多い、そんなイメージです。

どちらが良い悪いではありませんが、餌釣りは仕掛けの組み合わせがルアーの比ではありません。

餌の種類を含めれば、沢山の組み合わせから選び、釣りを組み立てていく楽しみがより深いように感じます。

ここまで読んでいただいたなら、餌は餌でしょ!と思われるかもしれませんが、普段釣具店で販売されている餌は「ネリ餌」という人工物ですし、ウキフカセ釣りでよく使用する「オキアミ(南極で獲れるプランクトンの一種)」や「青いそめ(中国・韓国を中心に獲れ、輸入される)」などの餌は釣りをする日本の海域で採れた餌ではありません。

魚からすれば、自分が普段から食べていない餌が目の前にあるわけですから、味覚・嗅覚を大きく刺激されるという事象を除けば、ルアーと餌は大そうな違いはないのです。

不思議ですよね。

でも、ルアーでないと獲れない魚、餌でないと釣れにくい魚がいることは事実です。

ルアーや餌にも適材適所があるのです。

どれを選び、どのような釣りをするのかは釣り人の判断に委ねられているのです。

釣りは自由!釣り場にルアーと餌どちらも持っていっても良い

ルアー釣りと餌釣りについて説明してきましたが、おすすめは餌釣りです。

とにかく魚が釣れる確率が高いので、迷ったらまずは餌釣りからスタートしてみて欲しいです。

ルアーから釣りをしても構いませんが、昨今の釣り場事情を考えれば、ルアーをして釣れずに釣り自体が楽しくなくなるより、餌釣りで1匹でも魚と触れた方が上達しますし、楽しいです。

楽しむことを優先すれば、餌釣りからスタートするのが無難でしょう。

ただ、釣りはとても自由です。

色々な釣り仲間がいますが、夏の魚であるマゴチを一年中(冬はほとんど釣れない)を狙う釣人もいたり、小さなルアー(ライトゲーム)を用いて防波堤でアジやメバル釣りばかりしている人もいます。

お金をかけて渡船し、沖磯(離れた小さな離島や磯)に渡り、ルアー釣りも餌釣りどちらもやるという人もいます。

僕が子供の頃なんかは、餌釣りの中の投げ釣りという方法で置き竿(仕掛けを投入したら置いておく釣り)にして、近くの消波ブロックにルアーを垂らして釣るなんて複合的なことをやっていました。

釣りをしていて、餌釣りに飽きたらルアーをやっても良いんです。

何か青物(サバやイナダなどの青い魚)が回遊してきた時だけルアーを投げるという人もいます。

釣りの発想は自由です。

荷物が多いのが嫌なら、コンパクトにするための道具仕立てを考えることもまた楽しいですし、色々な状況に対応したいから沢山荷物を持って行くという人もいるでしょう。

どんな釣りを展開し、どのように楽しむかは自由です。

海釣り公園や施設などのルールを確認した上で楽しむ分には釣りは自由なものです。

僕は大きな根魚を船で釣るのが好きでしたので、1日船に乗ってアタリ(魚が反応する・口を使うこと)すら無いという経験もしてきました。

たまにはそういう釣りも有りなのです。

もちろん、メインでやっても良いんです。

「釣りとは自然との対話であり、無限大の思考ゲーム」

これこそが釣りの奥深さなのです。

心が躍るその先へ

海釣りとは僕にとって素晴らしい遊びに他なりません。

これほど感情が動かされ、ドキドキしたり、ワクワクしたり、帰りたいほど泣きたくなったり、やる気がなくなったりと色々な経験をさせてくれる遊びは海釣り以外見つけられませんでした。笑

潮の香りで童心に帰るという感じでしょうか。

意地になって、無我夢中になって、時にはいじけたりして・・・

それを繰り返しながら、楽しんでいます。

そんな素敵な海釣りという遊びの魅力をどんどん発信していきますので、

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プロフィール
タケ
タケ
フィッシングコンディショナー/ブロガー
元々20年以上ルアーマンだったが、ウキフカセ釣りのあまりの面白さに「けしこみングゥ!」サイトを立ち上げる。エサ釣りの面白さを伝えつつ、魚を食べる楽しみを届けたい情熱の人。 魚を美味しく仕立てる「究極の血抜き」にハマっている。二児の父。祖父祖母が魚屋で魚介類を食べて育つ。
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