「簡単!最短!」釣り道具の洗い方5つのステップまとめ「海釣り初心者必読」
今回は釣りから帰ってきてからの釣具を洗う方法とメンテナンス方法についてまとめました。
釣り歴20年以上のノウハウをギュッと詰め込んでいますので、是非参考にしてください。
特に疲れて帰ってきた釣りの後に釣具をしっかり洗うなんて、しんどくて出来ないこともありますよね。
でも、やらないと錆びてしまったり、汚れが落ちにくくなったり、良いことがないんです。泣
ですので、海釣り後に最短で綺麗に早く洗う方法をお伝えします!
釣具の洗い方や匂い対策についても解決策を提案できると思います。
意外と情報がない!洗い方の超基本
釣具の洗い方についてはとてもシンプルな考え方が良いです。
そして、釣具というのは洗わず放置したりすると雑菌臭、そして、エサやコマセ、魚などの粘液などで匂いが発生します。
また、海水を付けたままのグローブやタオルなんかも放置すると雑菌が繁殖し、部屋干しで失敗した時とは違う臭い匂いが発生します。
洗い方と匂い消しについては以下の通りです。
- 「汚れは浮かして落とす」が基本
- 汚れを落としたら、乾拭きで水を拭き、日陰干し
- 雑菌が繁殖して匂いがする時は塩素入りの洗剤やタブレットで解消
基本的にこの流れで対応すればほとんどの釣具が綺麗に清潔に、匂いもなく洗えます。
「汚れを浮かす」とはどういうことかと言えば、例えば、皿を洗う際に食べた直後の皿をお湯で流すとすぐ汚れが落ちるのがわかると思います。
食べてから時間のたった皿は洗剤をつけないと汚れが落ちなかったりします。
そのため、釣りが終わった直後が一番楽に釣具を洗うことができるのです。
つまり、原則として汚れが落ちれば、「水」「お湯」「洗剤」どれでも良いのです。
中身のオイルやグリスが溶けてしまうようなリールを除き、軽度な汚れの釣具はお湯をさっとかけるだけで、汚れがほとんど取れてしまい、タオルで吹いて日陰干しするだけで良いです。
お湯をかけることで、表面上の汚れやヌメリ、そして、海水などの汚れがさっと浮き、それを流してしまうことで簡単に釣具のメンテナンスは完了です。
あまり使っていないナイフやプライヤーなどの釣り道具も同様の考え方で良いです。
魚を大量に捌いたり、撒き餌やコマセなどが釣具に付着しているなどの場合、食器洗い洗剤などの中性洗剤で洗い、汚れを浮かして水で流して、水分を拭き取って、日陰干しして完了です。
基本は「汚れを浮かして落とす」なのです。
一生懸命擦ったりするのは、一度汚れを浮かしてからの方が効率が良いんです。
ケース「筆者の釣り終了後のルーティン」
まず、洗うものと洗わないもので分けます。
洗わないものはプラスチックケースなどで別に保管しておきます。
ほとんど現場で出すことがなかったハサミやハリス、ガン玉など、海水にも触れずに汚れもないものを洗わないものとして分けています。
釣り場から帰る段階で塩抜きをするアイテムをバッカンの中にまとめておきます。
この釣りから帰るときにまとめておきことが大事です。
僕の場合、奥にグローブやフィッシュグリップなども全部バッカンの中に詰めてしまいます。
僕の場合、基本的にお風呂で全て洗いますが、人によっては外の蛇口で洗うという方でもやり方は一緒です。
- 塩抜き(釣具を一旦水でどぶ漬けします):5分〜15分程度水流しっぱなし(できればぬるま湯推奨)
- 汚れているものには洗剤をかけて、汚れを浮かす:5〜10分程度漬け、アルカリ洗剤でコマセや撒き餌の汚れを一気に浮かす
- シャワーや蛇口からの流水で洗い流す:ほとんど汚れがないものはここからスタートしてもOK
- 匂いが気になるアイテムは塩素入りの「カビキラーやキッチン泡ハイター」を塗布して雑菌を殺して匂い防止
- タオルで釣具を拭いて乾かすか、そのまま室内で陰干しする:疲れている時はタオル拭きせずにいきなり影干しすることも
○塩抜き:ハードに使用したアイテム
まず、一番最初にやることは浴室の浴槽の中に塩抜きするバッカンや釣り用の網、エサ入れ、水汲みバケツなどの海水に沢山触れたアイテムの塩抜きです。
先ほども紹介した時、釣りの帰りに塩抜きするアイテムをまとめて帰ってきます。
ウキフカセ釣りの場合、バッカンにまとめておくことが多いですが、各釣りにより変わりますが、まとめておくことが一番楽です。
釣りをした地域の塩分濃度にもよりますが、基本的に海水につけたままの状態で放置すると時間経過と共に、雑菌が大量に繁殖し、とても臭くなります。
また、釣具の金属部分についた海水を放置すると腐食したり、錆の原因になりますので、水でじゃぶじゃぶ水を使い、塩抜きすることは重要です。
この塩抜きをする方法は僕の場合、バッカンなどに水を溜めて、そこに気になる釣具を漬けこんでいくだけです。
魚を全て出しているのであれば、このタイミングでクーラーの中も血や魚のヌメリで汚れていると思うので、予洗いしておきましょう。
この段階ではシャワーで水(お湯)を入れておくだけで良いです。
この間、僕の場合、浴室シャワーで水を流しっぱなしにしていることが多いです。
お外の蛇口でやる場合はできませんが、僕の場合、人が暖かいと感じる程度のぬるま湯で洗います。
実はお湯で洗うと、汚れがとても浮きやすくなります。
汚れが浮きやすくなる=臭いの元が無くなるので、この後の処理がさらに楽になります。
一度、お湯シャワーして、塩抜き+汚れ浮かしを試してみてください。
(ただし、内部のグリスが溶けるリスクがあるので、リールはNGです。別で洗いましょう。)
その後、塩抜きと汚れ浮かしをしている間に、リールを洗ったり、仕分けしたり、釣りに使った衣類などを洗濯しています。
○アルカリ洗剤をかけて、数分放置:汚れが付いているアイテム
海水の塩抜きをしたら、ついに釣具の汚れをさらに浮かしにかかります。
この段階で、汚れがついていたり、匂いがついているアイテムは全て対象です。
水で流した程度で汚れが落ちてしまう場合は水洗いだけで終了ですが、エサ釣りの場合はそうはいきません。
また、魚を入れて持ち帰ったクーラーなども洗剤をかけて数分放置します。
なぜ、数分放置するかと言えば、洗剤の力で汚れを浮かしているのです。
汚れが落ちることで結果的に匂いも消えやすいのです。
※この際に明らかに洗剤だけでは落ちないこびりつきの汚れやひどく汚れている場合は、洗剤をかけて、ブラシで擦ります。
擦った後はそのまま数分放置します。
※何度か使用するとEVA素材のバッカンなどは表面に目に見えないような小傷が沢山付きます。
そうした小傷に撒き餌などの汚れが入り込んでしまうことで臭いの原因となるのです。
ですので、細かい小傷の中にまで浸透してくれるように洗剤を使って汚れを浮かしてしまうというアプローチが最適だと考えます。
僕が色々なアルカリ洗剤を使ってきた中で釣具におすすめなのがインセサミというメーカーから発売されている「万能職人」というアルカリ洗剤です。
普段の掃除にも使うのでマツキヨで大量買いしています。笑
何がすごいって言うと、空室清掃のプロが現場で磨き上げた洗剤のようで、汚れを浮かす能力はピカイチです。
本当すごい洗剤です。
特に魚のヌメリや血などでかなり汚れているはずのクーラーを予洗いして、万能職人を塗布して、数分待って水を流すだけで、汚れも匂いもなくなったのは感動すら覚えました。
昔は洗剤を使って一生懸命、硬めのスポンジで擦って汚れ落としていたんですよね。笑
○洗える釣具全てを水洗いする:先ほどの洗剤かけアイテムも一緒に流す
僕の場合、このタイミングで偏光グラスやプライヤー、使用したウキなど、使用したけど洗剤をつけたり、塩抜きをする必要もないアイテムを一緒に流水で流します。
この時にまとめてクーラーや先ほどのバッカン周りのアイテムに流水で洗います。
僕の場合、振り出し式の竿もこのタイミングでグリップエンド(竿尻)のキャップを外して、釣り竿の裏側から水を流し込み、その後、穂先(釣り竿の先端部分)から順に出していき、水洗いします。
(※僕の場合、変なこだわりですが、釣り竿が汚れてきた時はアルカリ洗剤ではなく、人が使うボディソープで自分の体を洗う時に釣り竿も洗います。笑)
洗剤を流して、万が一固着汚れや匂いがある場合は、再度洗剤をかけて同じ方法を繰り返します。
とにかく、釣具を擦ったりする作業など、体力を使う作業を極力行わないことが楽に洗うコツです。
そのために、まず洗剤で汚れを浮かして、流すだけです。
昔は帰ってきて、中性洗剤をスポンジに垂らして、泡だてて、使った釣具はほとんどスポンジで擦っていましたが、この帰ってからの釣具を洗う作業が大変すぎるので、いかに楽にやるかを考えた時に上記のようなプロセスを考えついたのです。
水・お湯・アルカリ洗剤で汚れを浮かして、流してしまうのが一番簡単で早いのです。
固着しているなどで汚れが浮きにくい時に初めてブラシやスポンジで擦るのです。
○キッチン泡ハイター漬けで匂い取り
アルカリ洗剤や流水での水洗いで匂いが落ちないアイテムがあります。
例えば、フィッシンググローブや撒き餌バッカン本体やタオルなどです。
特に僕の場合、フィッシンググローブが一番臭くなります。
ベタベタの付けエサであるオキアミを触ったり、釣れた魚を触るアイテムだからです。
この場合、浴室の風呂桶や洗面台に水を貯めて、そこに「キッチン泡ハイター」を数プッシュして塩素入りの水を作ります。
数プッシュで良いです。
※キッチン泡ハイターも色々掃除にも釣り道具の匂い取りにも使うので結構ストックしています。これがないと不安で夜も眠れません。笑
塩素入りの水に1分〜10分くらい匂いの度合いに合わせて匂いの落ちないアイテムを漬けます。
これで雑菌が繁殖したり、魚のヌメリや血、エサでついた匂いもほとんど落ちます。
※タオルは体感的に30分以上漬けると上記のように変色しますので、ご注意ください!
漬けすぎは自己責任でお願いします!
また、グローブを毎回、毎回塩素漬けしていると、ネームのところが少し浮いてきました。
塩素漬けによりこうしたデメリットがある点を十分理解の上、匂い取りお願いします。
ただ、塩素を使用しないと洗濯用洗剤で洗濯機を何度かけても釣りの匂いは落ちないのが難点です。
また、ウェーダーを使ったり、ほとんど洗わないでフローティングベストを使っていた方などはとてつもない匂いを発生させたりします。
その場合、ウェーダーの人が足を入れるところに水満タンにして塩素タブレットを放り込み、雑菌を一気に殺して匂いを消すと言う荒技もあります。
基本的に強力なので自己責任でお願いしますが、最後手段です。
○タオルを使って釣具を拭く、その後、部屋での影干し
洗い終わった釣具やタオルで丁寧に拭き取った後(面倒な人や体力がもうない人は拭かないでそのまま日陰干ししても良いと思います)、室内に部屋干しして完了です。
釣具を丸洗いすると結構水浸しになるので、タオルのサイズによっては数枚用意しています。
僕の場合、タオルで拭いて水分をなくした釣具を置くために、大量にタオルを敷き、その上に釣具をずらっと並べていきます。
タオルで拭いた場合、半日もすれば水分は飛んでいるので、後は次回釣行時のために整理しながら片付けてルーティン終了です。
釣り竿やタモの柄などもタオルで拭き、水分を拭き取ってから陰干しするとすぐに乾きます。
特にタモの柄は水分を拭き取らないと1週間以上たっても中から水分が抜けないものもあります。
この水分が次回釣行時に匂いの元になったります。
そして、釣りから帰ってきてからのコツですが、片付けするタイミングで次の釣りに荷物だけ持っていけば大丈夫な状態にしておくと、次の釣行時が楽ですよ。
つまり、荷物にただ積めるのではなく、釣りバックやバッカンなどに次にすぐ使える状態に整頓して戻すことが重要ですね。
ウキフカセ師向けの話
ウキフカセ釣りをする際に必ず使用するのがバッカンとコマセです。
このセットは必ず使うのがウキフカセ釣りの世界ですが、基本的にウキフカセのコマセを入れるバッカン類などの道具はコマセで汚れます。
そこで磯や防波堤などで汚してしまった場所をバケツなどの水で洗い流す際に、ブラシを持参して、道具を海水で洗ってくることが大事です。
先ほどもいったように、汚れは汚れた直後が一番落ちやすいのです。
僕の場合、汚れたアイテムは全部バケツの中でブラシで擦ってから釣り場をあとにします。
(もちろん、汚した箇所はバケツなどで水を流して帰宅しましょう)
家に帰ってきて、ガビガビに固まったコマセを洗い落とすのは難儀です。
硬いスポンジや掃除道具で一生懸命擦らないと落ちないからです。
しかし、現場の海水で洗い流してしまえば、よく汚れる道具たちはコマセが付いていない状態で持ち帰ることができ、帰ってからの洗浄が相当楽です。
安いブラシで問題ありませんので、何らかのブラシ購入をおすすめします。
また、現場で血抜きする方向けの内容ですが、魚の血抜きをしているとバケツなどに魚の固まった血が固着することがあります。
この血は固まるとかなり強く擦らないと落ちないので、釣りの途中でも海水を使ってブラシで擦った方が良いと思います。
僕はシマノの水汲みバケツを使っているのですが、この水汲みバケツの紐部分はよく海水に浸っている部分ですので、釣り場から帰ってきた後の塩抜きだけでは十分でないことが多いです。
水汲みバケツの紐が取り外せるので、2〜3釣行に一度、このままネットに入れて洗濯機にかけることがあります。
結構海水に触れているアイテムは時間が経つと酸味のある匂いを放つことが多いです。
特にこの紐は洗っているつもりでも、蓄積してきて匂いを放ってきます。
そうしたら、洗濯機に入れて洗うようにしています。
手もみでも良いのですが、洗濯機の方が圧倒的に楽で早いです。
ケース「ウェア類などの洗い方」
ウェア類(防水性能)も釣具と基本は一緒です。
やり方は釣具と違い、長い時間のどぶ漬けや塩抜き工程はしないですが、大方考え方は一緒です。
- 釣り後に「ぬるま湯のシャワー」でウェアを洗う
- コマセなどがある場合は食器洗い洗剤で叩き洗い
- 海水や汚れがひどい場合、洗面台などで手洗い
- いずれかの洗浄後、陰干し(しっかり水を切って)
- たまに有料のクリーニングに出す
ウェア類の洗い方を検索すると色々なやり方がありますが、海釣りにおいて重要なのは塩抜きです。
塩が固まり、ファスターの固着、海水が乾燥して匂いを放つなどの不快なことが生じてしまいます。
それらを防ぐには日々、簡単で良いのでメンテナンスすることが重要です。
釣り行って、疲れて帰ってきた時に釣具も洗って、ウェアもしっかり洗っていると洗い物だけで半日たってしまいますので、まずは簡単な方法を行ってください。
帰ってきて、水場(外かお風呂場)でシャワー(ぬるま湯が理想)をかけて、ウェアをビシャビシャに濡らしてしまい、その後、水を切るためにウェアを振り回し(笑)そのまま室内で陰干しです。
ウェア類は陰干し時に、少し水が滴ることが多いので、風呂桶を置いたり、タオルを敷いたりします。
汚れがある場合はタオルやスポンジなど何でも良いので、ぬるま湯をつけて軽く撫でるだけで防水性能を有したウェアだと汚れが落ちます。
この時に海釣りで潮を浴びている場合はファスナー類には念入りに水をかけてください。
上記方法は慣れれば、数分で終わります。
とりあえず、釣り後は疲れているので、上記方法だけで良いです。
問題は釣りが終わってウェアの陰干しして乾いた時です。
この乾いたタイミングでコマセ汚れや匂いの問題に気がつきます。
この時は釣りが終わって1日以上は経過しているはずなので、時間があればしっかりとウェアを洗いましょう。
僕の場合、洗面台にぬるま湯を張り、ウェアを漬け込み、気になるところはスポンジで叩き洗いします。
必ず手洗いです。
気になる箇所は叩き洗いし、他は揉み解すようなイメージです。
そして、洗剤の力で汚れや塩を完全に取り除いた後に、再度陰干しです。
大体このルーティンでやっていて、今のところ何の問題もないです。
冬用の裏地にあったかい素材が使われているウェアも同じように洗いますが、冬用のウェアは1〜2年に一回は「クリーニング」に出しています。
大体、地域差はありますが2,000円から4,000円くらいではないでしょうか。
磯釣りやウキフカセ釣りの際に使用するフローティングベストは、ポケットなどの中身を取り出し、浮力体を抜き、洗濯機に放り込んで、陰干しして完了です。
オリジナルの釣具の洗い方でしたが、正直、このやり方に自信があります。
なぜなら、このやり方を作り出すまでに何年もの歳月をかけ、そして、失敗し、色々試してきたからです。
ぜひ、お試しください。
最後までご覧いただきありがとうございます。