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釣り用レインウェアはハイエンドモデルをおすすめする3つの理由

jyomonpapa

今回はレインウェアについて語っていきます。

特に初心者向けというよりは、釣りをもっと極めていきたい、釣りの上達を目指したいという方向けの記事です。

釣りにおいてお金をかけた方がよいアイテムは複数ありますが、その中でも特にお金をかけるべき製品が「レインウェア(アウター)」と「釣り竿」だと思っています。

これは値段に比例して、明らかに性能が違ってくるアイテムです。

今回はレインウェアに話を絞ってお伝えしたいと思います。

前提として、釣りに特化した釣り系のメーカーが出しているレインウェアの話であり、登山用やタウンユース系のレインウェア、アウトドアブランド系のレインウェアの内容ではありません。

おすすめ理由その1:雨の日の快適さが違う

まず、一番最初に当たり前ですが、雨の日の快適さが全く違います。

一言で表現すると「ドライ感があり、すっきりした着心地」という感じでしょうか。

学生の頃に安い雨がっぱで釣りをしていた時期もありましたが、湿度を通す機能が皆無で、雨の日特有の「じめっー」としたかっぱの内側が肌にひっつくような気持ち悪さを感じていました。

その時以降、釣りの時はカッパではなく、しっかりしたレインギア性能があるモデルを買おうと思ったきっかけとなりました。

動くたびに、気持ち悪さが体を突き抜ける感触は気持ち良いものではなく、さらに、内部の湿気により、さらに汗をかいて湿気度が増すという悪循環となり、1時間も持たないレベルで気持ち悪さが生じます。

しかし、釣り用のレインウェアの中でも中級からハイエンドクラスまで(価格帯で言えば、25,000円〜70,000円)はまるで性能が違います。

同じ雨の日でも快適に釣りができるのです。

「ゴアテックス」という雨粒や水は圧倒的に弾くけど、水蒸気は通すという素材のおかげで、湿度を通さないカッパを着た時の不快さは相当軽減されます。

この素材のほぼおかげで、ドライ感のある着心地が保てていると言っても過言ではありません。

むしろ、1日集中して釣りをし続ける場合、雨の日のレインウェアほど重要なものはありません。

よくメンタルだとか、雨の日用の仕掛け、ルアーなど色々な要素をあげられますが、最も大事なことは快適に釣りができるウェア一択です。

これは断言します。

学生の頃、雨の日も、雪の日も、毎日原付で色々な釣り場に行きましたが、防水機能がついたウェアがなければ、半日と持たなかったと思います。

釣りをしていても不快な思いにならず、快適に釣りを楽しむためにはある程度のレインウェア的機能は必須と考えます。

また、社会人になっても、何度もレインウェアに助けられたことは何度もあります。

例えば、船でロックフィッシュに行った際に、千葉の海だったのですが、当日はかなり海が荒れてて、船が移動する度に潮しぶきや波が飛んでくるような状態でした。

確か4〜5メートルくらい?

仲間うちのメンバーは船のトモ側(おしりの方)に隠れる人も出てくるくらいの波しぶきでした。

この船の波しぶきをもろともせずに釣りを楽しめたのもレインウェアあってのことです。

(釣果は全員貧果でしたが・・・)

湾内の船釣りであればこうした経験は少ないかもしれませんが、外洋に出る青物船や中深場などの釣り、ジギングなどの釣りには波しぶきをかぶる前提でレインウェア的な機能がある防水ウェアは必ず必要です。

沖に出るまで状況がわからないこともあります。

場合によっては船の中が水浸しになるので、防水シューズのみならず、長靴を推奨するような船宿もあります。

他にも横浜でのマゴチ船や沖堤防で半日以上、滝のような雨に打たれた状況で釣りをしたこともありましたが、友人と釣りをしていた時にレインウェアの性能差を感じました。

沖堤防で釣りをしていた時の話で、友人には申し訳ないですが・・・

3時間以上滝のような雨に打たれても全く不快感もなく、レインウェアに落ちる雨音で周りの音が聞こえない程度のことでしたが、友人はもう雨の日は釣りに行きたくないと思えるくらいまで足回りや腕まわりが濡れ、不快感を訴えていました。

ハイエンド寄りのレインウェアは足回りに侵入する水はもちろん、ルアーフィッシングのような腕を上げた状態でも、腕の中に滴り落ちる雨水が中に侵入しにくいように二重構造になっていたり、腕を締めるバンドが内部にあったりと雨が侵入しにくいようになっています。

友人のレインウェアにはその機能はありませんでした。

この時にもあらためて、集中した釣りを楽しむためにはレインウェアの機能は絶対必要不可欠なんだと感じたものです。

時に大雨の時でも雨水のみを完全にブロックするゴアテックスという素材は素晴らしいと思います。

雨を全く通さないのに、湿度は通してくれて、汗をかいてもある程度快適に過ごせる機能は別格です。

予算上厳しい人もいるのを承知でお話ししますが、長い目でみれば、10,000円前後のレインウェアを購入するよりは、25,000円以上のモデルを購入して長く着込んだ方が僕はお得だと思います。

お金以上の快適さがありますから。

胸ポケットから雨が浸透してきた最悪な日

D社の安価なレインウェアをすぐに買い替えた理由があって、それはレインウェアに胸ポケットが付いていたのですが、ジップを完全に閉めているいるにも関わらず2時間くらい釣りをしていた辺りから胸ポケットから水が侵入してきたのです。

胸ポケットのジップは防水仕様と謳っていましたし、釣り始めは全く問題ありませんでした。

しかし、長い時間雨に打たれ続けたことで徐々にレインウェア内に侵入してしまったのだと思います。

確か、これでも1万円くらいの金額はしたと思います。

体が濡れ始め、一気に体が冷え始めたこともあり、釣りは中止し、すぐに帰りました。

堤防で釣りをしていたので、すぐに撤収できたのでよかったですが、船釣りで船の上で同じことが起きたら、と思うとぞっとします。

もし、無理やり継続しようとすれば、レインウェアの上から雨の侵入を防ぐためにタオルやら、何らやを重ねて雨の侵入を防ぐみたいな本末転倒なことをして1日過ごすしかないような気さえします。

こういう理由もあり、僕は雨の日はできる限り、ハイエンドなレインウェアを推奨しています。

レインウェアにお金をかけられないのであれば、雨予報の日に釣りは行かない方が良いとさえ思っています。

厳しいことを言って不快に思われる方もいると思いますが僕の本音です。

おすすめ理由その2:物持ちが良い

釣り用のウェアを相当着込むと必ず、縫い目から破れてしまったり、ワタが抜けてしまったり、することが多くあると聞きます。

しかし、ハイエンドなモデルになればなるほど、レインウェアは厚めに作られていることが多く、物持ちもその分あがります。

具体的に値段差はどこの部分に現れるかと言えば、メーカーの考え方にもよりますが、お尻の生地の厚みや腕や肩周りの動かしやすさを重視して、立体的に作られていたりと物持ちが良いように作られています。

特に磯釣りで、岩の上に座ったりする際はレインウェアが擦れます。

何度も何度も擦れるとどんなレインウェアでもいずれは破けてしまいますが、その破けるまでの耐久力をあげたウェアも多く発売されています。

これは安価なモデルにはない機能だったりします。

また、レインウェアの内側にあるフリース素材や保温性能素材にも、値段が高くなればなるほど、物持ちが良い素材が使われています。

それに軽く保温性に優れていることが多くなります。

安価なモデルだと早い段階で縫い目などから素材が出てきてしまったりします。

あとは、使用頻度の高いジップ部分です。

ジップ部分は塩が噛んだ状態で何度も開け閉めするうちに塩がみしてしまい、ジップのレールから外れてしまったりとトラブルになりやすい箇所です。

しかし、ジップの性能が高いものであれば、すぐに壊れてしまうというデメリットは大きく避けられます。

安価なレインウェアと高価なレインウェアでは明らかにジップの性能が違います。

おすすめ理由その3:動きやすさと機能性

一番わかりやすいのはレインウェアの機能性です。

腕まわりや肩周りは、どのウェアでも変わらないと思わないでください。笑

結構、値段が上がれば上がるほど、釣りが快適にできるように立体的に作り込まれていて、動きやすかったりします。

これは一度着込んでみないとわからない部分ですが、これまでD社S社含めて色々着てみた結果、明らかにハイエンドモデルの方が動きやすいです。

例えば、フードに帽子をひっかける機能がついていて、帽子全体をレインウェアのフードがフィットするようになっていて、首を横に振っても、下に振っても、帽子がずれたり、フードが外れたりしにくようになっています。

磯なんかのいきなりの突風にも耐えられます。

こういう細かい機能が値段が高くなればなるほど、レインウェアに機能として沢山付いているようになります。

シマノのレインウェアを現在は愛用していますが、シマノのレインウェアはハイエンドになればなるほど、素材の厚みが増しているように感じます。

波しぶきやヘビーな雨でも耐え、そして、磯などにたくさん擦っても大丈夫なように作られています。

こういうのはユーザーにとっては長い目でみれば、物持ちが良く、お得なので、意外とハイエンド製品の方が長く大事に着込めると感じています

また、止水ジップというジッパーがレインウェアにはついていますが、ハイエンドモデルだと快適にジップの上げ下げができますが、安価なモデルだと動作が重いことが多いです。

ちょっとしたことですが、防水性能と機能を両立させるためには、ある程度良い製品でないと快適性は追求できないのだと思います。

体験できないレインウェアのすごさ

最後になりますが、レインウェアの最大の泣き所は、実際に雨の日に釣りをして体感するしか、レインウェアの性能を知るきっかけがないことです。

リールや竿などの釣り道具は、お店で多少触ったり、動かしたりするだけで性能のイメージがつきやすいと思います。

しかし、レインウェアは素材の手触りとかある程度の機能しかお店では判断できず、本当に知って欲しい雨の日の快適さについては一回使ってみないとわからないという点が最大の弱点だと感じています。

釣りの際に明らかに快適になるアイテムなのに、その良さが伝えられないのは何とも辛い部分ではあります。

あの大雨の日の快適な釣りを文章や動画で伝えるのは不可能ですので、僕の記事を信用して、レインウェアにお金をかけてみようと考えてくれる人が1人でもいれば、とても嬉しいです。

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プロフィール
タケ
タケ
フィッシングコンディショナー/ブロガー
元々20年以上ルアーマンだったが、ウキフカセ釣りのあまりの面白さに「けしこみングゥ!」サイトを立ち上げる。エサ釣りの面白さを伝えつつ、魚を食べる楽しみを届けたい情熱の人。 魚を美味しく仕立てる「究極の血抜き」にハマっている。二児の父。祖父祖母が魚屋で魚介類を食べて育つ。
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