『初心者向け』クーラーで魚を持ち帰る方法
釣り歴25年の著者が色々試した中で一番おすすめのクーラーを使って魚を持ち帰る方法をご紹介します。
快適に魚を鮮度よく持ち帰る方法を経験則から様々な角度でお伝えしていますので、最後までご覧ください。
保冷剤は補助的な役割
釣り用の保冷剤が釣具店で売られていますが、僕はあまり推奨しません。
もちろん、無いよりはマシなので釣り場には必ず持って行きますが、メインは氷です。
短時間または、飲み物と食べ物を冷やす程度に使用する分には申し分ないのですが、魚を芯から冷やして、鮮度の良い状態で持ち帰ろうとした時には物足りないのです。
どうせなら、芯から魚を冷やして魚の鮮度を良い状態にしてあげたいものです。
僕がよく使うのはコンビニの氷
コンビニで売っているようなブロック氷を砕いても良いですし、ウイスキーをロックで飲むような氷を購入しても良いです。
※毎度毎度コンビニ氷は経済的にきついという方は自宅で氷を作成して持っていくのがおすすめです。
冷凍室や冷凍庫のサイズにもよりますが、ペットボトルの中に真水を入れてそれを凍らしておくと使い勝手の良い氷が出来ます。
お持ちのクーラーに入る程度の空のペットボトルを用意して、事前に凍らせておくのです。
ペットボトルごと氷として使用します。
500mlのペットボトルを2~5本、または2lのペットボトルを1本作っておくと良いです。
保冷剤のデメリット
保冷剤はマイナスの温度に保ち、パッケージを読むと一見氷より冷えるような印象があります。
しかし、やはり氷には勝てません。
保冷剤だけを持って行って釣りをしたことも何度もありますが、特に夏は海水+保冷剤にした時はあっという間に温い海水になってしまいます。
保冷剤は飲み物や食べ物・冷凍エサの温度を保つ程度に考えておきましょう。
体感的には早朝から釣りをしたときして、午前中までしか冷えていない印象です。
ですので、安全に、確実に鮮度よく持ち帰りたい場合は氷購入をおすすめします。
最後に、保冷剤が活躍している点をご紹介します。
ウキフカセ釣りをする僕は「冷凍のねりエサ」「冷凍のオキアミ(刺しエサ用)をクーラーに入れて持っていきます。
その時、クーラーの中に別途トレイを用意してその冷凍練りエサやオキアミの下に保冷剤を敷いて鮮度を保つようにしています。
そう言う意味ではあって損はないアイテムの一つです。
鮮度よく持ち帰るコツは『海水+氷』
氷はクーラーの4分の1、3分の1くらいで、海水は魚が浸るくらい入れます。
なぜ、海水を入れるかと言えば、実は氷だけだと魚は冷えないからです。
正確に言えば、魚の芯から冷えないのです。
芯から冷やすためには、0℃以下の温度の水に入れるのが確実です。
氷単体と魚だけをクーラーに入れるとクーラー内の空気は冷えていますが、開閉する度に冷気が逃げてしまい、魚は実質冷えないのです。
それが魚の鮮度を強烈に悪くします。
クーラーはあくまで冷気を逃さないための箱です。
極端な話、短時間移動で水漏れしない容器であれば、海水+氷の状態が保ててさえすれば、クーラーで無くても良いのです。
僕の場合、釣りに行く前にコンビニにより、氷を1〜2袋購入して事前にクーラーに入れておきます。
写真は撮影のために発泡スチロールですが、実際は釣り専用のクーラーに入れて持っていきます。
このクーラーの上に別の皿を置いて、弁当なり飲み物なりを入れて釣りに出かけます。
魚を締めて、持ち帰る理由
魚を締めることは釣人ならではの特権です。
そもそもなぜ締めるのか複数の理由があります。
- 鮮度を保つ
- 魚のエネルギーを保つ
- 味を保つ
魚を締めること(即死)により、魚が生きている時間を短くし、魚の体力(エネルギー)の消耗を極力少なくしてあげます。
魚が生きている場合、ビクビクと動いたり、ぴくぴく痙攣したりと、時間の経過と共に魚の体力(エネルギー)が失われていきます。
簡単に説明するとその体力(エネルギー)こそが魚の美味しさを引き出す要因です。
せっかく超新鮮な状態で魚が手に入る釣人ですから、良い魚(中型大型)の魚が釣れたら、脳締めして良い状態の魚に仕立てたいものです。
ですので、美味しく食べたい場合、釣人が魚を締めてあげることで、とても美味しい状態になりやすい魚を鮮度良く持ち帰ることができます。
特に脳締めさせた魚と脳締めさせてない魚を比べると味が変わってると言っても過言ではない変化を感じます。
上記写真のクロダイは脳締めして、血抜きして、クーラーインの状態です。
参考までに僕の魚を釣った時のルーティンを紹介します。
- 魚を釣る
- まず、脳締め
- 魚の血抜きをする(エラ膜を切り、バケツなどで魚をフリフリする)
- 少し血が抜けるまでバケツに入れておく
- キンキンに冷えた氷水に魚を入れて持ち帰る
やり方を参考にしているのが「津本式究極の血抜き」という方法を丸パクリしています。
これまで魚の締め方などを色々試してきましたが、一番素晴らしい方法だと実感しているため、基本的に津本式究極の血抜きという方法を用いています。
また、初心者のうちは刃物を扱う作業となりますので、慌てず、確実に一つ一つこなしていくことが大事です。
魚は滑ったり、生きているうちは暴れたりします。
最後に釣りよりも食にこだわりたい人は「神経締め」という方法もあります。
魚のメインとなる神経を完全に潰してしまい、魚が全く動かなくなる方法です。
脳締めして、血抜きする前後に行うと良いです。
駆け足で説明しましたが、この内容は細かく記事にしたいと思います。
ただ、はじめのうちは完璧にこなさなくて良いと思います。
味が変わると説明していますが、釣り場で混乱したり、難しいことをわからないままやるよりも、まずはシンプルに釣りをして魚をもち帰るプロセスを楽しんだ方が良いですから。
少しづつ慣れていったら、魚をしっかり締めて持ち帰る方法を覚えていきましょう。
何らかの理由で魚を締めない場合は氷締め
魚がいっぱい釣れて、締め切れない場合や時間がない場合、または魚に触って手を汚したくないなどの理由で、魚を締めない場合、野締め(のじめ)という方法があります。
やり方はとても簡単で、海水+氷で作った氷水に魚をそのまま放り込むだけです。
特に小さい魚が沢山釣れた日は脳締めすると釣り場で大量の作業が必要になるため、氷締めが便利です。
生きてる状態の魚でも、氷水の中では脳締めなど手を加えずともゆっくり締まり、魚の鮮度もある程度保つ方法です。
先程もお伝えした通り、魚の腐敗を氷水に入れることで相当遅くします。
氷さえ切れなければ、海水の温度は0℃以下を保ってますので、体感的に丸1日から2日くらいは魚の鮮度は保てます。
ただ、出来る限り腐敗の原因となる内臓類は早めに取り出すのに越したことはありませんが。
クーラーを汚したく無い人は厚手のビニール袋を用意
クーラーの中は魚を入れると後で臭いが気になったり、洗うのが手間だったりします。
また、家族お出かけ用でも使う共用するクーラーだったりすると魚臭いと怒られてしまうことも。
そのため、釣りの時はクーラーの中には氷と水だけを入れて魚は袋に詰めて持ち帰ると言う方法もあります。
僕も連日釣りに行く予定などでクーラーを臭くしたく無い時にやる方法です。
魚が入るコンビニ袋であらば何でも良いように思えますが、僕は事前に45l前後の厚めのゴミ袋購入を推奨します。
魚には尖っている鰭や背鰭や歯があります。
魚を運搬している内にビニール袋を破ってしまって、中身が漏れてしまっていた!なんてことのないように、魚を入れる袋は厚めがおすすめです。
厚めだからと言って魚のヒレやトゲが貫通しないわけではありませんが、貫通しにくくなるのは怪我防止につながります。
先ほど紹介した海水+氷という持ち帰るためのベースを作ったら、袋詰めした魚をその中にいれて持ち帰るのです。
袋詰めする際は魚が入った袋から水漏れしないように『結束バンド』などで、ほぼ密封状態の袋綴じをする方もいます。
袋綴じした場合、魚の匂いや滑り、血などがクーラーに付かないので、帰ってきてからのクーラーのお手入れがとても楽です。
この場合、お湯や水でさっとクーラー内を流して、部屋干しするだけでクーラーのメンテナンスは完了です
最後までご覧いただきありがとうございまーす。