『入門』魚釣り後の魚捌きの基本的道具
魚を釣った後、自宅などに魚を持ち帰り、魚を捌くことも魚釣りの一部と言えます。
人にお任せする方、自分でやる方、色々あると思いますが、今回は最低限魚釣りをしたら、揃えておきたい魚捌きの基本的な道具を紹介します。
包丁は必須アイテム!よく切れるものを
まず、最重要アイテムは言わずもがなですが、「包丁」です。
僕は魚捌き専用の「津本式包丁の180mm」のモデルを使っていますが、家庭にある一般的な三徳包丁(よくみる形の包丁)でも魚は捌けます。
ただ、専用のモデルは先端が尖っており、魚のエラなど細かい作業がやりやすいように設計されていることに加え、魚の骨を断ち切るためにかなり強度の高い素材を使用しているのが特徴です。
また、魚捌きと言えば昔から「出刃包丁」ですが、僕は出刃包丁がなくて骨を立ち切れなかったことがないので、基本的に上記の専用包丁でほぼ全ての魚捌いています。
今はYouTubeで魚の捌き方を動画で見ることができる時代ですから、捌き方に関してはYouTubeが超絶おすすめです。
そして、魚捌きの方法を魚の体の構造を理解しながらやれば、出刃包丁で無理やり骨を断ち切る捌き方をしなくて済みます。
ですので、まずは釣れた魚名を検索して捌き方を一度見てみることをおすすめします。
最後に包丁において最も重要なのはよく切れるように研いでおくことです。
研がずに魚を捌こうとすると何が起きるかと言えば、魚の身がボロボロになりやすいという状況はもちろんのことですが、一番は「怪我のリスク」が高まることです。
予期せぬ方向に刃先が向かってしまい、手を切ってしまうのは包丁が思ったように魚の体に入っていかないことも原因の一つです。
やはり、切れない包丁は危ないのです。
最低限これがあれば快適に魚を捌ける基本道具
魚を捌く上で僕が考える必要なアイテムがこちらです。
- 包丁
- 鱗取り
- 骨抜き
- ササラ(内臓を洗う道具・代用も可能)
- 金属ソープ(金属石鹸)
- まな板(釣る魚に合わせたサイズで)
そして、あると便利な消耗品がこちらです。
- ダストマン(キッチンシンク内の排水皿にかけるネット・代用品も沢山有り)
- キッチンペーパー
- カウンタークロス
一つ一つ説明していきます。
包丁
先に少し説明してしまいましたが、本格的に魚釣りをして魚を普段から捌くようになった場合、包丁にも少し拘っていきたいものです。
包丁まで手が回らない方は、とりあえず、家庭用の三徳包丁でもこなせることはこなせますが、専用の包丁には使い勝手は劣ります。
また、魚を捌く包丁は出刃包丁派と魚専用包丁タイプとあります。
僕は魚捌き専用タイプを使用しており、実は他にも細かい包丁の種類は持っていますが、主に2種類あれば、美味しく魚を料理することができます。
- 魚専用包丁
- 筋引き包丁(魚の皮引きや刺身包丁として)
大きな魚(マグロや大型の回遊魚、大型の底物系)を狙う人でない限り、包丁は刃渡り180mmから210mmのアイテムである程度対応できます。
筋引き包丁で紹介していますが、一般的には刺身包丁として細く、長い包丁が売られており、ある程度の魚を捌く時にはあった方が便利です。
例えば、魚の皮引きなんて刺身包丁の方が圧倒的に皮引きしやすく、綺麗に行いやすいです。
また刺身に切る際に包丁の長さを利用して一回で切ることで口当たりが良い刺身を切ることにつながります。
まずは他のアイテムを優先しても良いと思うので包丁は後回しでも良いアイテムですが、魚釣りをして魚料理をするのであれば、是非揃えておきたいアイテムです。
鱗とり
鱗とりは魚の鱗をかくのにとても早く便利なアイテムです。
プロの料理人さんは出刃包丁の刃先で擦りながら鱗をとる人もいるようですが、一般の人は鱗とりがある方が便利です。
値段も1,000円ちょっとで購入できますし、鱗の固めの鯛系の魚には必須アイテムと言えま。
また、何より料理の時間を短縮してくれるアイテムです。
適当にガシャガシャとこすってしまうと鱗が飛んで、キッチンが汚れるので、魚に水を当てながら鱗とりでこすっていくと鱗が跳ねにくいです。
鱗をとったら、魚の表面は魚だけになりますので、捌きやすくなります。
骨抜き
骨抜きとはピンセットの先端を太くしたような金属製のアイテムです。
魚を三枚などにおろした際に小骨や鋭い骨を抜くための必須アイテムです。
骨があるところを包丁で切ってしまうことは出来ますが、小さな魚などは丁寧に抜いてあげた方が身が沢山残ります。
ササラ(代用可能)
魚のお腹を開けた時に内臓のカス・腎臓などを洗う時に便利なアイテムです。
魚のお腹を開け切ってしまって、内臓類を手で出します。
その後、細かい内臓の破片や骨にしっかりくっついている血合い(腎臓)部分を綺麗に取り除くのにとても便利なアイテムです。
というか、綺麗に内臓を洗うならこの道具がないと厳しいです。
魚仕立て専用の高圧洗浄機具などもありますが、基本的には物理的にゴシゴシしてしまうと綺麗に魚の血合いが取れます。
金属ソープ(金属石鹸)
はじめて使った時、かなり疑心暗鬼で使用しましたが、結構綺麗に匂いが落ちて驚いたことを覚えています。
完璧に落ちるわけではありませんが、水を流しながら、洗いたい指などを金属ソープに擦り付けるだけで匂いがとれます。
僕は魚捌いた後に、石鹸で手を洗いながら金属ソープで手を擦ります。
日常生活中に漂う手からの魚臭さを防ぐことができます。
釣人なら誰もが経験する、釣り終わった後になんとなく魚臭さが匂ってくるのは大体手からします。
ですので、手をケアするこは大事です。
ステンレスの金属であれば、実はなんでも良いのですが、昔ダイソーかどこかで購入した100均のアイテムを10年くらい使っています。
まな板(釣る魚のサイズに合わせて購入)
大体の家庭にまな板はあると思うので、困らないとは思いますが、人によってはまな板は新しく購入する必要があります。
僕は50センチくらいの魚を置いても問題なく捌ける比較的大きな木のまな板を使っています。
大きな魚を中心に釣る方は大きめのまな板でないと捌けません。
また、大量に魚を捌く際も大きなまな板は便利です。
なぜ、木の素材のまな板を使うかと言えば、包丁の刃先に優しいからです。
僕はまな板はサイズがあればそれで良いので、素材には何のこだわりもありません。
でも、かなりの魚捌いてきましたので、大分線傷が入っています。笑
次は消耗品を紹介していきます。
ダストマン(キッチンシンク内の排水皿にかけるネット・代用品も沢山有り)
商品名が違う形で同じような製品が出ているので、ご家庭の排水皿のサイズに合わせて、購入してもらえれば良いと思います。
僕はこの製品が好きなのでずっと使っています。
魚の鱗や内臓のカスをそのまま流してしまうと、排水皿の目が詰まったり、最悪、そのまま流し続けると排水管が詰まります。
しかも、時間が立つと匂いまでしてきます。
匂いは完全には除去できませんが、シンクの中の排水皿を魚捌いた後に再度掃除する手間を省くためのアイテムが「ダストマン」です。
ネットが鱗も全てキャッチしてくれるので、捌いた後はネットを取り外して捨てるだけです。
三角コーナー派の方もいると思いますが、三角コーナーだと結局、シンク内の内臓や魚の鱗を拾い集めていれるという手間も増えるので、排水皿に流しちゃう派です。
ネットが捌いて出たもので、いっぱいになれば、新しいのに交換するだけなのでとても楽です。
キッチンペーパー
魚を捌く人なら必須のアイテムがキッチンペーパーです。
普段から捌く人なら大量にあっても良いです。
魚から出るドリップを吸い取ったり、水分を拭いたり、テーブルやまな板の汚れたところを拭き取ったり、とにかく魚捌きをする際には欠かせません。
全てタオルでやれなくはないのですが、ちゃんと管理できないタオルを使うよりは新品のキッチンペーパーを使った方が衛生的に良いです。
僕が好きなユーチューバーの「気まぐれクックの金子さん」がどこかの動画で大量にキッチンペーパーを購入します、という話をしていた時に妙に納得しました。
僕も家に何袋かストックしています。
自分の本棚があるのですが、その上が予備のキッチンペーパーだらけですもん。笑
カウンタークロス
魚を捌く時にまな板の上に置いておくとても便利な布巾です。
基本的に水を含ませて使用し、使い捨てです。
衛生的にも一回キリの消耗品です。
どういう時に使用するかと言えば、まな板の上で魚を拭く時、包丁についた鱗などをカウンタークロスで拭く時などに使います。
プロの板前さんが専用の布巾を右上に置いて、魚を切るたびに包丁を拭いたりするあれです。
ちょっと良い魚を丁寧に捌きたい時、大きい魚を捌く際に血や鱗がよく包丁につく時などに出番があります。
魚を捌いた後に注意すること
魚を捌いた後に、出た内臓や骨、鱗なんかはビニール袋にまとめて生ゴミに捨てることがおすすめです。
そのままゴミ箱に魚捌いたものを捨てると速攻で雑菌が増え、次の日には強烈な匂いがでます。
ですので、基本的に魚の内臓や鱗や骨は新聞紙やキッチンペーパーで包んで、ビニール袋にまとめて捨てるのがおすすめです。
昔、夏にハタ類をそのままゴミ箱に捨てて、1日出かけて帰ってきたら、頭痛がするくらい魚の腐敗臭が漂っていました。
しかも、ハエまで換気扇の隙間から侵入してくる始末・・・
魚の処理はしっかりやった方が良いです。
ゴミ捨ては曜日が決められていることが多く、すぐにゴミに出せないことも多いと思います。
特に匂いのする魚を捌いた後のものをいくらビニールに入れていたとしても、気になりますよね。
そういう時は冷凍してしまうのが一番です。
ゴミを冷凍することに抵抗のある方はビニール袋で何重にもすれば良いだけです。
捌いた直後に冷凍すれば、ほぼ匂いが出ません。
最後に、とげのある魚やヒレが尖っている魚をビニール袋に入れる時は飛び出してこないように注意しましょう。
最後に僕の魚捌きセットは全てメイホーのボックスにまとめています。
釣り直後にやるセットと捌く時にやるセットで分けています。
最後までご覧いただきありがとうございまーす。