ウキフカセ

「急ぎ完全対応」オキアミ・アミアビ解凍段階別方法

jyomonpapa

今回は冷凍で販売されているウキフカセ釣り用のオキアミ・サビキ用のアミエビブロックの解凍方法をケース別にご紹介します。

机上の空論ではなく、釣り現場で経験してきたこと、または現在も実践していることをご紹介します。

※ちなみにアミアビやオキアミは購入する前に釣具屋さん・渡船屋さんに「半解凍」「全解凍」と伝えておけば、サービスで指定の状態にしてくれるところもあります。

釣り場近くの釣具屋さんに寄る場合・渡船屋さんに事前に電話して確認してみましょう。

今回は事前購入していた方向けの記事です。

すでに釣り場に立っている・急ぎで解凍したい

サビキ釣りのコマセ用アミエビブロックは現場で海水をかけながら溶かしてもOK

すでに釣り場にいる方でサビキ釣りなどで用いるアミエビブロックを購入されている方向けの方法です。

袋から取り出し、バケツなどに冷凍のアミエビブロックを入れます。

そのバケツの中に海水を少し浸るように入れ、その後、少しづつ海水をいれ、スプーンや金属製の何かでコマセを混ぜていきます。

その後、溶けてきたアミエビから出る汁を少しづつ捨てていきます。

夏などで1日中釣りをする場合、全部溶かしてしまわず、表面がふにゃふにゃになる程度に留めておき、芯の部分は凍っておくようにしておきましょう。

また、魚が釣れる気配がなくコマセをあまり使用しないタイミングでは、クーラーの中に入れておく方が無難です。

※また余談ですが、どうしても解凍することができないなどの事情がある場合、すでに解凍不要の製品が出ていますので、事前に買い求めるか、釣り直前で釣具店で購入することをおすすめします。

ウキフカセ釣りをする方向けにおすすめなのは、「さっとオキアミ」というアイテムです。

僕も普段から常備しています。

解凍不要で常温保存可能って神ってます!

このアイテムは「急に釣りに行く時」「冬などで解凍時間がない」「釣り場でオキアミが切れた」などの状況に対応してくれる便利アイテムです。

1袋は持っておいて損はないですよ。

オキアミ1.5キロの代わりに使用します。

3キロ分の撒き餌を作るなら、写真の通り2袋です。

詳しくはこちらの記事から
「オキアミの予備として常備していたい」解凍不要で常温保存可能な「サッとオキアミ」
「オキアミの予備として常備していたい」解凍不要で常温保存可能な「サッとオキアミ」

オキアミに海水をかけて溶かすのはNG

ウキフカセ釣りで使用するオキアミについては基本的にサビキ釣りのように袋から取り出して海水で溶かすのはNGです。

※もちろん、オキアミ単体だけを撒き餌にする場合は海水を加えても問題ありません。

一般的には集魚剤と混ぜて使うので、その際には海水で溶かすのはNGという話です。

オキアミを混ぜる撒き餌には、冷凍のオキアミは袋の中に入っている液体まである程度計算されて、撒き餌・配合餌(集魚剤)がベストなバランスの水分量になるように考えられているからです。

撒き餌(集魚剤)の裏をみると、3キロのオキアミに対して〇〇○mlと記載されているのはベストなバランスの水分量で使って欲しいと言うメーカー側の意図があるからです。

海水を入れて溶かしてしまうと、オキアミと撒き餌(集魚剤)のバランスが崩れ、ばらけやすい・まとまりのない仕上がりになりがちです。

もちろん、慣れていて集魚剤で水分量を調整できる方はその限りではありませんが、初心者の方には必ず、事前に溶かしておくことを推奨します。

撒き餌をパッケージ記載の水分量で作ることのメリットは再現性です。

撒き餌を作り込んでいる人であれば、手の感覚だけで水分調整もできますが、初心者の方は釣り毎に毎回同じ撒き餌を作ることで、結果的に前回の釣行との差を知ることに繋がります。

そして、海水を溶かしてしまうとオキアミの集魚力を持つ匂い成分が海水に溶けてしまい、オキアミ本来の原液の良さを消してしまう可能性がある点をお伝えしておきます。

もちろん、オキアミを単体で海水で溶かして撒き餌にするという方は海水を入れて調整しても問題ありませんが、一般的に「集魚剤+オキアミ」の釣りが多いと思いますので、基本的には海水で溶かさない方が良いです。

万が一急ぎでオキアミブロックを溶かす場合はどうするか?

実はこの部分を紹介したくてこの記事を書いている部分もあるのですが、冷凍オキアミの袋に流水を当て続けると解凍を早めることができます。

時間にして、10分くらいすると流水に当て続けるだけで、オキアミが常に水に触れている箇所がふにゃふにゃしてきます。

普通にキッチンシンクに冷凍オキアミを置き、蛇口から流水を流し続けるだけでOKです。

これで半解凍に近い状態が速攻で出来上がります。

超急ぎで解凍したい・または冬場で解凍を早めたいという方は是非、お試しください。

お湯を使ってしまうとオキアミが変に溶けてベチョベチョになってしまったり、最悪、色が変色したりしますので、お湯はNGです。

必ず、蛇口から出る冷水で行ってください。

また、現場でできる最短で溶かす方法として、岩やコンクリートの角などに袋が破れない程度に軽く叩きつけると、オキアミが早く崩れてくれます。

手でやるより何度か軽く叩きつけるのは最速です。

ウキフカセにおけるオキアミ解凍状態はどれがベストか?

ウキフカセ釣りにおけるオキアミの解凍状態は釣りプロの間でも意見が分かれるほど、深い分野でもあります。

深いと言っても、突き詰めれば好みや釣りの趣向に応じて自分の好みが出来上がってくると思います。

色々な考え方がありますが、ピンときた方法を試してみてください。

ほぼ未解凍

ほとんど釣りする前まで冷凍ブロックの状態でオキアミを使用するスタイルをされる方向けです。

メリットとして、オキアミの粒を潰して、撒き餌を投げる時にまとまった団子上にすることで、より遠投性を向上させたり、沈下速度を早めるという効果があります。

オキアミの粒を潰すことで、具体的に言えば、流れがない状態で20秒間沈ませるとすれば、沈下する深さが40センチ前後も潰すオキアミと潰さないオキアミで差が出ます。

また、刺しエサをコーンや別のエサにする時にはあえて、撒き餌のまとまりを意識して、未解凍から撒き餌を作ることもあります。

冷凍ブロックのままの状態からマゼラー(撒き餌を混ぜる専用道具)などでオキアミをザクザクと切り刻んでいきますので、オキアミの原型はあまり残らない印象です。

また、原型を潰すことで、撒き餌(配合餌)と混ざりやすくなるメリットもあります。

半解凍

最もベーシックな解凍方法で、前日の夜にオキアミを購入し、次の日の朝にオキアミの袋を開けると大体半解凍に近い状態になっています。

マゼラーの使い方次第、でオキアミの原型を残したり、原型をあえて潰したりとアレンジがきく解凍方法ですので、初心者の方は難しいことを考えずにオキアミのブロックの表面がふにゃふにゃしていて、芯が残っている半解凍状態がおすすめです。

原型をあえて潰すことで、撒き餌の海中での漂う時間を多少長めに設定したりできます。

ある程度潰して、ある程度原型を残した状態でほぐすことでバラバラのサイズ感にし、撒き餌の落ち方にイレギュラーな動きを出したいという意図も作れます。

また、状況変化にも対応しやすく、釣りの途中で沖がポイントで遠投が必要になった時、オキアミの原型を潰して遠投向けの撒き餌にアレンジしたりもできますね。

僕も結果的に半解凍状態で釣り場に行くことが多いです。

よくわからない・特にこだわりがない・初心者の方は半解凍からスタートがおすすめで、やっていくうちに自分の釣り、釣り場や状況に応じて対応していくのが良いでしょう。

半解凍の定義は難しいのですが、釣り前の日の晩に購入し、次の日の朝まで放っておくと大体半解凍です。

難しいこと考えずに、半日放っておくという形からスタートしても良いかもしれません。

完全解凍

オキアミの原型を大事にする方向けの方法です。

僕はこの状態が一番好きですので、冷凍ブロックの形が完全に崩れてしまって超ふにゃふにゃの状態の完全解凍状態で撒き餌に混ぜ込んでいくことが多いです。

オキアミが原型のまま沈下していくので、撒き餌に完全同調させた時に、魚を騙しやすいと感じています。

弱点として、原型のままオキアミが撒き餌に入っていますので、撒き餌を撒いた際にばらけてしまいやすいです。

写真の通り、オキアミの原型がかなり残った撒き餌が好みです。

作り方として、通常はオキアミ→配合餌(集魚剤)→海水という流れで撒き餌作りをしますが、「配合餌(集魚剤)→海水→オキアミ」の順番で作り、最後はオキアミを軽くほぐしながら、配合餌に軽く混ぜ込んでいくだけという流れで作ります。

磯釣りで有名な方ですと「平和卓也」さんがこの作り方をされています。

基本のやり方は自然解凍:オキアミ・アミエビは前日購入がおすすめ

オキアミやアミエビの急ぎ解凍方法を先に急ぎの方のためにご紹介していますが、基本的には冷凍ブロック系は釣り前日の夜に購入し、次の日の朝に自然解凍している状態がベストです。

僕の場合、オキアミをクーラーに入れっぱなしにして、忘れないように玄関付近に置いておき、自然解凍させておきます。

季節により違ってきますので、ご紹介します。

「夏から秋」

オキアミ購入後、クーラーに入れておくのですが、基本的に室温や夏の暑さですぐに溶けてしまい、3時間ほどで解凍されてしまう可能性があるため、特に夏場はクーラーの蓋をしめた状態で前日の夜から当日の朝までオキアミを入れっぱなしにしておきます。

6時間〜8時間あれば、ほとんど解凍されているイメージです。

当然、僕の住む関東の気温での話のため、地域によって微調整必要です。

「冬から春」

オキアミ購入後、クーラーに入れますが、夏と違うのは、クーラーの蓋を開けっぱなしにして、室温や外気温に触れた状態で置いておきます。

特に真冬は半解凍の状態止まりの可能性があるため、流水を当てて、少し調整したりします。

オキアミ・アミエビブロックの解凍だけでも、深く考えればとても奥行きのある世界であると感じていただけたと思います。

大事なことは自分自身がどう工夫して釣りをやっていくかだと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。

プロフィール
タケ
タケ
フィッシングコンディショナー/ブロガー
元々20年以上ルアーマンだったが、ウキフカセ釣りのあまりの面白さに「けしこみングゥ!」サイトを立ち上げる。エサ釣りの面白さを伝えつつ、魚を食べる楽しみを届けたい情熱の人。 魚を美味しく仕立てる「究極の血抜き」にハマっている。二児の父。祖父祖母が魚屋で魚介類を食べて育つ。
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