フカセ釣りの円錐ウキ(浮き)の選び方と超基本「初心者向け」
堤防や磯でのウキフカセ釣りを初めてみたいけど、どんなウキを購入して良いかわからない方向けの記事です。
また、ウキの基本的な役割や使い方、初心者の方がどのように上達していけば良いかまとめています。

今回は、ウキフカセ釣りにて多用されるどんぐり型の円錐ウキについてです。
円錐ウキは堤防や磯などで使うウキの中では最も人気のあるウキで、風に強く、仕掛けも振り込みしやすいため、仕掛けの作り方さえ理解してしまえば、荷物としてかさばらず、扱いやすいです。
また、円錐ウキにもそれぞれメーカーごとに個性があるので一概には言えませんが、ベーシックなウキを使った基本的な仕掛けを何度も使い続ける方が上達は早くなります。
その第1歩として参考になれば幸いです。
釣具店に居てこの記事を読んでていてもすぐ対応できるように結論から書きます。
はじめて購入する時のウキ

結論からいけば、メーカーにより表記の仕方が異なりますが、「MかLサイズの0号とB号と3B」を買っておくことが無難な選択です。
もし、4個目購入できるのであれば、「予備の3B」(2個目)をご購入ください。
そして、ウキに「ベーシック」とか「基本のウキ」とか記載されていれば、なお良いです。
色は基本的にオレンジがおすすめです。
ちょっと赤系が見えにくい方は最初から蛍光色のグリーン系が良いかもしれませんが、基本的にオレンジが見えやすいですよ。
すぐに買い足したりするかもしれませんが、まず最初のウキとして購入する場合間違いがないです。

※あと、目が悪い自覚のある人はウキが見やすいLサイズ(大きいウキ)をおすすめします。
防波堤で釣りをする予定の方はMサイズで問題ありません。
初心者の方向けのウキの選び方ですので、まず基本的なウキから釣りを覚えていく方が結果的に上達も早くなりますし、フカセ釣りの醍醐味であるウキが沈むアタリというのもベーシックなウキから始めた方が体験しやすいです。
釣具店では、「00」とか「012」とかそうした表記のあるウキもメーカーによっては売っていますが、まずは基本的なウキのサイズでの釣りを覚えてから購入することをおすすめします。
「00」「000」と表記されているウキは仕掛けが海中で馴染んでいくと、ゆっくりと沈んでいくタイプのウキですので、最初からの購入はおすすめしません。
ユーチューブなどでそうしたウキを紹介していることもありますが、初心者の方ほど、基本に忠実に行いましょう。
そして、基本的なことを覚えることに必要なウキの号数が「3B」「B」「0」という表記のウキです。
このウキの号数の意味は背負える重さのことを表記されています。
ウキの表記は、3Bのウキは3Bのオモリが背負えますという意味です。
そのため、ウキを購入したらウキの表記に対して、ウキの表記のオモリも同時に必要になります。
今回の場合、ガン玉3BとBとなります。
「0」のウキはオモリが付いていない状態で水面からウキが頭を出す程度の浮力という意味ですが、調整用としてG5〜G7と表記されたガン玉があると便利です。
購入するガン玉は「3B」「B」「G5かG6かG7のどれか」という感じです。
では少し長いですが、しっかりなぜこのウキが必要なのか説明していきます。
ウキの基本的な役割
ウキフカセ釣りには大きく二つのウキが使われることが多いです。
「円錐ウキ」「棒ウキ」の2種類です。
棒ウキは別の記事でまとめますが、今回はクロダイ(チヌ)メジナ(グレ)などを中心に使える円錐ウキの基本的な役割について解説します。
円錐ウキの基本的役割は大きく2つ
- 魚のアタリを伝える役割
- 刺し餌を運ぶ役割(仕掛けの投入と潮に流す)

ウキの大きな役割は仕掛けを海に投入する時のオモリの役割と果たす点です。
円錐ウキ単体だとものすごく軽そうに見えますが、7g〜15gくらいまで重さがあります。
そのため、針とハリス(針側に結んでいる糸のこと)とガン玉などの軽い仕掛けでも、しっかりと狙ったポイントに投入することが出来ます。
これはウキ自体に重さがあるからこそ、竿をしっかり曲げ、投入することができるのです。
そして、ポイントに仕掛けをウキの重さを利用して投入したら、ウキが視点となり、刺し餌付きの針とハリス(針側に結んだ糸)、ガン玉などが先行して潮に流され、仕掛けを水中で漂わせる、つまり、仕掛け自体を潮に流し、運ぶ役割を果たします。
そもそもフカセ釣りの「ふかせ」とは、「自然に流すことをふかせる」という意味から来ています。
ウキを良い潮に乗せ、自然に流すことにより、魚が最も集まっている潮がぶつかったり、ヨレたりする海の中では餌場になるようなところに連れていってくれます。
つまり、魚がいるポイントへの運び人的な役割が仕掛けとウキの大きな役割となり、これが他の釣りとは違う点でもあります。
最後に最もわかりやすいウキの役割として、目視でのアタリ(魚からの反応)を伝えることです。
多少水中に沈んでいたとしても、完全に浮いていたとしても目視で見えるウキが水面の中に沈んだ時は魚から何らかの反応を得られた時です。
このアタリが明確に現れ、ウキが水中に沈みこむことを「ウキが消しこむ」と表現します。
余談ですが、このブログのタイトルがまさに「消しこむ」楽しさを味わって欲しいという願いを込めたタイトルになっています。
また、少し応用編になりますが、ウキを沈めて刺し餌を潮の流れに入れ込んでいくような釣り方もあります。
全遊動の釣り、全層釣法と言われるその釣り方は、ウキ自体を仕掛けの支点にして、仕掛け全体を重さでウキを沈ませながら、魚のアタリをダイレクトに取る釣り方のことです。
この方法は基本的に応用編と考えてもらって、初心者のうちは、ウキがしっかり海面に浮いた状態で釣りを覚えることをおすすめします。
一番最初に3Bのウキをおすすめする理由
ウキの重さ別の使い分け
ウキを現場でセレクトする時、水深が深いところに棚を設定する場合、重めのウキが良いです。
つまり、最初のうちは、浅いところは0、まあまあ中層はB、底付近は3Bみたいな感じで決めて良いと思っています。
または、釣り場で波が高い時は重めのウキがおすすめです。
ただ、少し慣れてからの話で、本当に釣りをスタートする一番最初は3Bのウキからをおすすめしています。
まずは3Bのウキから釣りをスタートしてみよう

釣り場の環境面も含めて、フカセ釣りの仕掛けの扱いを考慮して、一番最初はどの深さでも3Bからスタートすることをおすすめします。
実は仕掛けが重くなればなるほど、魚の食い込みは悪くなる傾向にありますが、最初のうちは釣りに慣れることが第一です。
3Bのウキで、円錐ウキのフカセ釣りに慣れたら、徐々に軽くしていき、次回の釣り以降でさらにウキのラインナップを増やしていけば良いと思います。
また、餌取りが多い時に仕掛けをしっかり深い所(タナ)まで針と餌を落としたい時に重い仕掛けは有効です。
つまり、とにかく初心者がつまずく要素を少なくする意味で、3Bのウキがオススメなのです。
3Bのウキから釣りをスタートし、「ある状態になった時」に、他に購入したBや0のウキを使用します。
その「ある状況になった時」と言うのは『ウキにほとんど反応がないのに餌だけが無くなる』状況です。
この状況は魚は刺し餌に対して反応しているけど、ウキの浮力が強くて魚の反応が取りきれていない可能性が高い状況の時です。
Bや0のウキは、浮力がなくなる分、ウキ自体の感度が上がりますので、魚からの反応がより明確になりやすいです。
3Bのウキで反応しなかったアタリ(魚が口を使いウキに反応があること)が、Bのウキで反応がハッキリ出ることもありますし、0のウキじゃないと全く反応が得られないという時があります。
そうした時に変えてみてください。
そのために、基本の3B、ちょっと反応が薄い時のBや0と言ったウキが必要です。
もちろん、慣れてきたら、その間のさらに細かい浮力設定のウキを買い足していった方が良いです。
また、実際の釣り場ではまずはそんなに難しく考える必要はありませんが、一応知識として、説明します。
ウキとは意外と深いもので、色々な要因がウキに影響を与えます。
基本的に、釣人側の仕掛けの糸の種類や太さ、針の大きさでウキの浮力に対して影響を与えます。
そして、さらにややこしいのは、塩分濃度や海水温でウキの浮力が変わります。
ですので、この海ではこういう沈み方だけど、別の海では同じ仕掛けだかど、沈まないということもある繊細な世界です。
また、ウキの販売しているメーカーに応じて、余浮力(残浮力)が違います。笑
余浮力とは、3Bと記載のウキに3Bの重さのガン玉(重り)を付けた時に、さらに少量の重りを乗せてもウキが浮く浮力のことを差します。
もう、どんだけウキって繊細なんだよ!って話ですよね。笑
より、シビアなメーカーもあれば、余浮力が多めに設定されているメーカーもあります。
初心者の方は余浮力が多めの方が扱いやすいと思います。
そう言う意味でも同じ仕掛け、同じウキを使い続けた方が色々変えすぎてよくわからないと言うことになりにくいです。
3Bという重ための仕掛けは、まず仕掛けの操作や振り込みがしやすい
僕もルアーからウキフカセ釣りの世界に飛び込んできた時に最初は3Bのウキに大変お世話になりました。
まず、仕掛け自体が軽く、ルアーのようにピシッと投げ込めません。
まぁウキフカセ釣りは投げ込む釣りではないのですが、ガン玉がないと仕掛けを投入する所作があまり上手くいかないというところでしょうか。
そのため、3Bウキの仕掛けのように、少しでも重さがあった方が仕掛けは扱いやすくなります。
3Bのウキを使うことで、3Bのガン玉を付けることになりますので、そのガン玉がオモリになり、仕掛けの絡みを少し減らし、投入しやすくしてくれるのです。
つまり、3Bのウキを使うことで、釣りの動作・所作自体も上達しやすくなるのです。
重い仕掛けは地形に引っ掛かりやすいので、ポイントにも気づきやすい
重い仕掛けを最初に使うことはまだまだメリットがあります。
僕個人的に意外と重要な点だと思っているのが、重い仕掛けは地形変化や水中の障害物などの変化に気づきやすいという点です。
ウキを流していると魚のアタリとはまた違ったもっさりしたウキの動き方をしたり、ウキが妙な動きをそこを通るたびにすることがあります。
実はそれは水中に何かある可能性が高いです。
単純に地形変化や障害物が物理的に存在していることもあれば、それらに当たる底潮の動きが活発なこともありますし、中層の潮が複雑に絡み合う潮目を出来ていることもあります。
いずれにしてもそうした動きをウキがしたら、チャンスが訪れるサインかもしれません。
また、仕掛けが引っ掛かるような感じがする場合、しもるという言い方をして、ウキが変に沈んだり、ポンポンと跳ねるような場所のことを言います。
そういうところはウキフカセ釣りにおいてポイントになりやすいです。
特にクロダイ(チヌ)狙いの場合、見逃せないポイントになりますので、ウキが変な動きをしている地点があれば、よく観察しておきましょう。
最初はウキを水面に浮かして、目視しながら感覚を掴む

ウキを水面に浮かして釣りをするなんて当たり前、と思われるかもしれませんが、昨今は全誘導や全層釣法とか言う釣り方で、ウキ自体を沈めていき、魚からのアタリをほぼダイレクトに取るという釣りが流行っています。
ウキの進化や釣りの進化でもあるのですが、初心者の方はまずはウキ釣りの基本的なタナ(層)の取り方や魚や釣り場からの反応の出方など、ウキを目視しながら、感じ取れる箇所を経験していった方が結果的に上達は早くなります。
YouTubeなどでは、そうした釣りを推奨しているところも多いですが、基本が出来てからの全遊動や全層釣法だと思います。
流行りの全遊動や全層釣法という釣りは、まず目視でウキの動きなどの基本を理解して、感覚を掴んでから挑戦した方が無難です。
また、少し応用編になりますが、ウキを沈めて刺し餌を潮の流れに入れ込んでいくような釣り方もあります。
中級者になるとウキは沈めているのに、糸の張り具合で、ウキを水中にホバリングさせた状態でキープすることも出来ます。
ただ、この辺りのウキを沈めてコントロールする方法は、道糸のコントロールが肝になるのですが、色々な釣り場で沢山練習しないと出来ないですし、コントロールしたから魚が釣れるようになるかと言えば、イコールではないので、初めのうちは気にしなくて良いと思います。
ウキ釣りにおける上達のコツ
上達のコツですが、初心者の頃に使ったウキでも良いですし、とにかく同じウキを使い続けることです。
そうすると釣り場毎の変化や違いがわかるようになってきて、違いこそが釣り場の決定的な差であるとわかるようになります。
差がわかるようになると対処法も時間と共に閃いてきますので、釣りが上達します。
半遊動のウキ釣りを覚えるのは撒き餌と潮の流れの関係性の勉強にもなる

半誘導というのは、ウキを「ウキ止め」という仕掛けの部品のところまではウキが遊動し、ウキがウキ止めに当たったら、止まる仕組みのことを言います。
つまり、ウキが上下に遊動することで、投入する時はコンパクトに、投入後は刺し餌と針が先行して水中に沈んでいき、設定した層で針先が止まる仕組みです。
具体的に、針先とウキの深さを約4mと設定したりします。
これらを仮に4mで仕掛けを作ったとしたら「ウキ下4m」と表現します。
ウキフカセ釣りの上達のコツとして、撒き餌と刺し餌の同調があります。
投入する撒き餌と刺し餌を同じポイントに重ねるようなイメージです。
撒き餌の煙幕の中に刺し餌が量なった時、多くの魚は堪らず、刺し餌に食いついてしまうのです。
そうした基本的なことを理解するためにはまず、半誘導のウキ仕掛けから覚えることが大事です。
撒き餌を投入したら、どのように流れ、どのように沈んでいくのかを考えながら、仕掛け自体もどのように流れ、どのように仕掛けを水中に馴染めせていくのか(馴染むとは刺し餌が先行して沈み、ハリスがほぼほぼ伸びて流れていく状態)を観察しながら、行うのが最も上達するコツです。
これはウキが海面に見える状態で行わないと意味がないため、半誘導の釣りこそが基本となります。
ウキフカセ釣りのスタイルは自由だけど・・・
ウキフカセ釣りは様々な釣り方があってとても楽しい釣りです。
ウキの種類やスタイルを考慮すれば、人によって千差万別です。
そこにケチを付ける必要はありませんし、ウキ釣りは自由です。
ですが・・
最初だけは基本的なウキ釣りの基礎を理解して欲しいので、最もベーシックなウキを購入したり基本的なウキが水面に浮き、仕掛けで棚(タナ)をとる釣り方を推奨いたします。
昨今だと、沈め釣りと言って、沈むウキを使い、仕掛けを潮に乗せ、釣り竿の穂先でアタリをとるような釣り方もあります。
餌釣りで言うと竿先でアタリをとる日本伝統の脈釣りという釣り方にかなり似ているスタイルですが、これを最初にやってしまうと、ウキ釣りの基本が身に付かず、何をやっているか訳がわからなくなってしまいます。
まずはウキを海面に浮かして、それを見ながら魚からのアタリや水中の様子を理解する基礎を身につける方が上達は早くなると思います。
それに釣りの上達を目指しているのではあれば、お気に入りのウキを何度も何度も使い込んだ方が上達は早いです。
ある程度上達して魚もコンスタントに釣れるようになったら、仕掛けを変えたり、ウキを試してみたりすれば良いのです。
基礎が身についたら、後は自由です。
自由に自分のスタイルを追求していって欲しいと思います。
雨の日は重めのウキ
初心者の方が雨の日に釣りをする場合も少し難易度が高い話になります。
なぜなら、撒き餌に水が大量に入るので撒き餌の調整が難しくなるので、雨の中釣りをし続けることが難しいからです。
そんな時でも、念のため知識として入れて欲しいことは「雨の日は重めのウキを使用する」ことです。
おすすめは3Bです。
ですので、最初に買う際に予備として買うなら3Bを2個購入しておくと良いと思います。
雨の日は、海面を沢山の雨水が叩きます。
そのため、軽いオモリに対応しているウキやオモリを付けない0号や00号、マイナス0号と言ったウキは感度の良さが雨粒の影響でデメリットになってしまい、ウキに変な動きが入ってしまうことが多くなります。
土砂降りの時はどんぐり型で海中に沈んでいるはずなのに、結構上下に細かく動いています。
これは雨の影響ですので、どっしり構えるためにも重めの対応したウキで釣りを展開した方が良いです。
ウキの種類によっては3Bのウキでも感度が良く、ふかふかと上下に動いてしまってよくわからない時は、3Bのウキに対して3Bのガン玉ではなく、3Bのウキに対して、2Bのガン玉を付けるなど調整することも必要です。
ウキのケースはメッシュ式がおすすめ
ウキを購入したら、より釣りが便利になるアイテムがあります。
それはウキケースです。

メーカーにより名称は異なりますが大体がケースとして販売されており、特に片方もしくは両面がメッシュのタイプが超おすすめです。

このメッシュタイプの良さは釣り場で、わざわざ海水に浸かったウキと使用していないウキを分けて保管せずに一緒に入れていても、釣りが終わった後、真水でケースごとジャバジャバ洗えるという点です。
ウキは軽く水を通しただけだとサビが浮いてくることもあります。(一箇所糸を通すリングが付いていることが多くそこから腐食したり茶色か青系のサビが浮いてきます。)
サビを防止するためにも釣りを終えたら、ケースごと真水にしばらく漬けておくと海水でついた塩も自然に溶けていき、ウキの寿命も見た目の良さも長くキープできます。
初心者向けの円錐ウキだけの話ですが、だいぶ長くなってしまいました。
ただ、ウキ釣りにおいてウキのことをしっかり理解することが上達を早めます。
今後の釣りにお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
