「コンパクトに磯用ベストを運ぶなら」シマノ/リミテッドプロ・ダッフルバッグ:インプレ
今回は磯釣り・ウキフカセ釣りで使用するウェア類やフローティングベストの専用と言っても良いダッフルバッグを紹介します。
このダッフルバッグの良さは以下の通りです。
- 表面に傷がつきにくい素材でハードな使用にも耐えられる
- ほぼ防水のため汚れたままのウェアを入れても丸洗いが簡単
- シマノの磯用フローティングベストやレインギア、帽子などがすっきり収納できる
- 持ち手の位置を変えるとショルダー肩がけや背負いがけなど、状況に合わせて持ち方を変えられる
- 圧倒的所有感=道具を大事にしている感じが強くなる
- 釣り後の汚れたウェア類やフローティングベストもそのまま収納出来て車内が綺麗に保てる
このアイテムは釣りをする上で必ず必要なアイテムでもありませんし、正直、代用できるアイテムが他にも色々あります。
例えば、別のダッフルバッグや防水トートバッグを「ワークマン」などで購入して代用も出来ますし、スポーツ用やアウトドア仕様のアイテムを選べば数多くの選択肢から商品を考えることも出来ます。

僕もちょっと前はアウトドアメーカーの「防水バッグ」のかなり大きなサイズを利用していました。
確か絶版になったフォックスファイヤーの超デカ防水バッグです。
その中にウェアやフローティングベスト、着替えなどの衣類を入れていました。
ただ、今思うとこの防水バッグはチェック式でないので、バッグの奥の方にあるアイテムが取りにくく、荷物をどさっと入れる関係上、少し探す手間があります。
少しですが。

今も用途に応じて使うことがありますが、シマノの専用ダッフルバックを購入してからはこのバッグにウェアや着替えなどの衣類、帽子やグローブなどを入れるようになり、身につけるアイテム収納に関しては他の物が要らなくなりました。

何よりフローティングベストをコンパクトに入れられるように設計されていますので、ウキフカセ釣りに欠かせないフローティングベストをほぼそのままスマートに入れられるのがかなり気に入っています。
実はダッフルバッグや大きめの防水バッグを釣具メーカー以外で探せば色々あるのですが、釣具メーカーで、フローティングベストをコンパクトに入れられる釣具のボックスやバッカンなどに入れられる商品って極端に少ないのです。
磯釣り師の方はフローティングベストを剥き出しの状態で車に乗せ、釣りに出かけている人も多いと思います。
それはスッキリ収納できる袋や入れ物がないからに他なりません。
僕も本当の最初の頃はフローティングベストを使った釣り後は、コマセなどで少し汚れているので、45リットルのゴミ袋に入れて車に積んで持ち帰っていました。笑
それでもよかったのですが、やっぱりスマートに道具を片して、収納したいじゃないですか!
そんな思いを叶えてくれる痒い所に手が届くような商品です。
ですので、「より釣り前後の移動時を快適にしてみよう!」とか「車内スペースの関係上、綺麗に収納したい」という方向けのアイテムとも言えます。
昨今、フローティングベスト着用が船内に乗った瞬間に義務付けされましたので、船に乗る前の車までの移動時に活躍する収納アイテムです。
船内に乗る瞬間にフローティングベストを着ていないと船長が罰せられますので、暑くても必ず着て乗り込む形になります。
ウキフカセ釣りは道具がルアーフィッシングなどと比較して多くなりがちで、道具選びの楽しさがあるのですが、釣りを何度か重ねているうちに自分なりにお気に入りのやり方が見つかってきます。
道具選びや収納方法です。
その最後のピースを埋めるような製品になりますので、最後まで是非ご覧ください。
ダッフルバッグの意味と釣りにおける使い方
ダッフルバッグとは一般的には聴き慣れないバッグ名ですが、ヨーロッパから入ってきたバッグになります。
元々はベルギーの兵士が丈夫な布で大容量のバッグを使っていたものが起源のようです。
「ダッフル」とはベルギーの地方名ですので、おそらくその地域のバッグや生地を使用してものと推測できます。
とにかく大容量な収納が特徴ですので、フローティングベストのようなかなりスペースを取るアイテムや衣類などが全て入るような大きなバッグです。
釣りで言えば、遠征したり、ドサっと何も考えずに衣類や身につけるアイテムを収納し、荷物をまとめておくのに大活躍します。

本格的なダッフルバッグは丸みがありますが、四角く形を保つような感じになっています。

やわらかいですが、角は簡単には潰れてないように出来ています。
イメージするなら、野球部の四角い運動バッグに似ていますね。

でも、高校生の子達が持っているスポーツバッグよりも全然大きいです。
普通に遠征で飛行機の荷物預かり所に持っていっても問題ないと思います。
この四角い形はフローティングベストをしっかり収納し、ベストの形を崩さないための専用設計だと思います。
ですので、この四角い形がミソになります。
この四角い形でのバッグのメリットは車に収納した時にスッキリ見えるということです。
ウキフカセ釣りや磯釣りは結構四角い荷物が多いですから、四角い荷物を収めやすいように出来、かつクーラーや乗せられるバッカンの上にそのまま置けます。
重ねてになりますが、スッキリ感が違いますね。
これが地味に所有欲を満たしてくれます。笑
そこら辺、全く気にならない方はシマノから別で出ているダッフルバッグや防水バッグなどでも良いかもしれません。
今、ドライロールアップダッフルという優秀なバッグもシマノから出ていますから。
このリミテッドプロのダッフルバッグの外寸は30×56×36です。
帽子と比べても結構大きなバッグですので、普段バッグを仕舞っておくのにある程度スペースは必要です。
またフローティングベストをずっと入れておくと形が変わりそうなので、僕はベストとこのバッグは別保管にしています。

僕の場合、釣りに使用する前と後で中身はほぼ変わらないです。
釣りに行く前に「帽子」「グローブ」「レインウェア上下」「レインウェアの下のレイヤリング衣類(季節により変わる)」「フローティングベスト」「帰りの車に乗る時の着替え」など、釣り前後で自分が身につける靴以外のアイテムは全部この中に入れてしまうイメージです。
釣り後はグローブは相当汚れているので、他のアイテムと一緒にバッカンの中に入れてしまうのですが、それ以外の着替えなどはほぼダッフルバッグの中に全て入れてしまいます。
何日間も釣りをする場合は、ビニール袋で分けるかもしれませんが、基本的に使用後はそのままバッグの中に入れてしまいます。
そしてチャックを閉めて、そのまま持ち帰りです。

バッグには大きな塩がみしにくいチャックが採用されているので、海水に当たっても問題ないように出来ています。
しかもダブルで付いているので、左右どちらからも開閉できます。
釣り場に持っていくというよりは、家から車内間の移動が多いような気がしますが、気にせず洗えるのは大きな強みです。
海水に触れたアイテムを収納するものですから、丸洗いはマストです。
丸洗いと言っても、洗剤でしっかり洗うというよりは、衣類やフローティングベストが入っていた場所をお湯もしくは水で洗い流すだけのイメージです。
これで清潔に保ててそうです。
帰って中身を洗濯機に入れたら、ダッフルバッグを軽く水で洗い流して陰干しします。
完全防水ではないので水没では出来ませんが、水で洗い流してもすぐに乾きそうな素材ですので、潮が付いたら洗った方が長持ちすると思います。

縦に持てる持ち手もありますので、S字フックなどにひっかけておけば、そのまま乾燥させられます。

チャックが2箇所側面についているのですが、嬉しいことにチャックが2つ付いているので、利便性が高いです。
チャックの動きもスムースで、主に右手側が広く開くようになっているので、取りやすいです。
こうしたちょっとした釣り人への気遣いも嬉しいですよね。

そして、一番すごいと思った機能が「ダッフルバッグ内部の生地」が空気を含んで膨れるのです。
どういうことかと言えば、収納内に荷物がたくさん入っている時は内側の生地が萎みます。

ですが、収納から荷物を出すと生地が膨れてきて、道具や衣類を包み込むような形で内側の生地が荷物の量に応じて調整してくれるのです。
中に収納している荷物の形に合わせてフィットするイメージです。
フィットするまではいかないにしても、隙間を勝手に埋めてくれる優秀さがあります。

衣類をパンパンに詰めた後のバッグ内部の写真です。
この後、ゆっくり膨れていき、元の膨れ具合に戻ります。
この原理があり、バッグ内で衣類がばたつかないというメリットがあると思います。
バッグによる所有感が半端ない
僕はどちらかと言えば、バッグにしても、バッカンにしても、タックルケースにしても自分が納得して満足できるアイテムを大事に長く使っていく派の人間です。
これまで安物買いの銭失いを色々経験してきたので、最初から自分が満足出来そうなアイテムを中心に買ってきました。
今回のリミテッドプロのダッフルバッグは地味に所有欲を満たしてくれます。

ちょっと線が入った少し光沢のある黒は、バッグに限らずあらゆるものに高級感を与えてくれます。
それがまた良いです。
また、これまで色々な釣具を触ってきてますが、このバッグもかなり耐久性が高いというのが触っただけでわかります。
多分、変な使い方しなければ、磯などに持っていくアイテムでもないので、10〜20年くらいは使えそうな感じがしますね。笑

あと、地味に楽なのがショルダー持ちした時の方に当てるパットがクネっており、肩にフィットしますよ。
こうした少しの配慮があり、地味ですけどよく考えて作られている印象です。
なぜか、誰もインプレしておらず、動画もほぼないアイテムなのが不思議です。
僕個人的にはハイエンドのリールを所有しているくらい、所有感を満たしてくれる感じです。笑
これだけの所有感があり2万円以下のバッグで長く使えること(10年〜20年くらいは持つと考えます)を考えれば、むしろ安いのではないかと感じてしまいます。
道具をすっきり収納して釣り場に行けるだけでも嬉しいのですが、専用設計ですので、よりコンパクトに無駄なく釣り用品を収納して移動できるのはとてもスマートです。
何より入れどころに困るフローティングベストがスッキリ収まるのが気持ち良いです。
ベスト正面のチャックを外して重ねる形での収納になりますが、細かい道具をポケットの中に入れた状態でも収納出来、釣り場に着いたら、中のレインウェアなどのアウターを着て、そのままフローティングベストを取り出して着るという流れで、スピーディにできます。
夏なんかは荷物が少なく、靴も入れられますので、ビニール袋に入れたフィッシングシューズを中に入れておきます。
そうすると、身につけるアイテム全て収納可能です。
後は、いつものバッカンやらクーラーやら、ロッドケースなどを持っていくだけですね。
あらためてになりますが、このバッグは釣りをする上で必ず必要なアイテムではなく、代用品を探せば色々あります。
商品名で言うと「防水トートバッグ」や「防水ダッフルバッグ」「ドライバッグ」などで検索すれば釣具メーカーに拘らなければ、いくらでも出てきます。
しかし、このバッグにしかない所有感を感じたり、専用設計による釣り道具や衣類の収納のしやすさはストレスがないどころか、相当な満足感を与えてくれます。
次に何を買おうか考えている磯釣り、ウキフカセ釣り師のみなさん、いかがでしょうか。
まぁ、シマノ派の方がメインで購入されるアイテムだと思います。
それでは最後までご覧いただきありがとうございます。
