米ぬかと市販の配合餌による撒き餌ブレンド例「米ぬか×チヌパワームギスペシャル」

今回は米ぬかをベース餌とした市販品におすすめの配合餌とのブレンドをご紹介します。
米ぬか単体だけでは撒き餌として不安がある、米ぬかに色々な機能を足してオリジナルの撒き餌を作りたいと考えている人向けの記事です。
米ぬかをベース餌として撒き餌作りをしていますが、米ぬかベースで問題なく魚が釣れるため、市販の配合餌に求める部分は主に3つあります。
- 集魚・摂餌効果を高める
- 視覚的に見やすくする(投入時)
- 撒き餌の使いやすさを上げる
この3つのポイントを中心に、今回は撒き餌の使いやすさを上げるという点に重きを置いた撒き餌作りとなります。


今回の撒き餌ブレンドはクロダイ(チヌ)を釣る上での高比重側の撒き餌の総合力を高めた撒き餌となります。
全国津々浦々、どこでもおすすめ度ナンバーワンです。
クロダイ(チヌ)を寄せる・留める能力を高めたブレンドの最高峰
半端な紹介はしたくないので、何度も釣行を重ねて、クロダイ(チヌ)に対してどのような効果が高いのか色々検証してみました。
このブレンドの最大の特徴は「総合力の圧倒的高さ」です。
そもそもチヌパワームギコーンスペシャルという配合餌は大体ですが、重量配分的に半分以上が固形物です。

それだけ潤沢に麦やコーンを惜しみなく使われております。
この麦やコーンがクロダイ(チヌ)にどれほどの効果があるかは使い比べてみた方しか体感出来ない領域ですが、僕の感覚的には集魚スピードに差があるように感じます。
よーいドンでスタートした時の集魚スピードが早いイメージです。
固形物を入れる入れないで、視覚的にヒラヒラと落ちていく効果があるのだと感じていますし、その結果、様子を見に来る魚の数が多いように感じます。
周辺にポイントを作って魚を寄せるというフカセ釣りの基本的なパターンにはめるのであれば、固形物は相当なアドバンテージと感じています。
個人的には、贅沢に「激荒(サナギやコーン)」を入れればなお良しという具合で、言い訳出来ない撒き餌が完成すると思っています。笑
この固形物を大量に含んだチヌパワームギスペシャルですが、名前の通り、固形物以外にも粉末から甘いチョコレートのような香りが漂う特性もあり、ムギ系を使っているという気持ちを高めてくれるような香りがします。
いつもなら「匂い」と表現しますが香りと呼んで良いくらい、良いニオイですよ。笑
このムギパワースペシャルの特長に「集魚力」「高比重」「遠投性」があります。
まさにクロダイ(チヌ)に特化した性能と言えます。
特に集魚力については他の集魚剤よりも優れていると感じますし、使っていて感じるのは、集魚効果を目的とした配合餌だと言うことです。
この部分に米ぬかの「増量」「濁り」「中層での拡散性能」を追加することで、非の打ち所がない総合力が高い撒き餌に仕上がります。

米ぬか×チヌパワームギスペシャルの作り方

まず、半解凍〜全解凍のオキアミ3キロブロックを入れます。
1.5キロでも問題ありませんがオキアミ量が少ないような気がするので、3キロ推奨です。
そして、海水を2,000ml入れます。
この後、オキアミの団子がないようにしっかり崩すかある程度切り刻んでください。
写真の状態だと少し団子上になっている箇所があるので、まだ足りません。
米ぬか2キロに対して800ml〜1,000mlを推奨していますが、このブレンドでは1,100mlがちょうど良いと感じます。

3キロのオキアミに対して、海水900mlを推奨していますがので、米ぬか1,100ml+900mlで合計2,000mlという計算です。
ただし、完成後に少し水分量が足りないと感じた場合、100mlづつ足していってください。

米ぬか2キロを入れます。

チヌパワームギスペシャルを入れます。

バッカンの底付近に沈んでいるオキアミを掘り起こすようなイメージでしっかり混ぜていきます。
比較的重い配合餌ですので、底からしっかり掘り起こさないと混ざりません。
オキアミの塊や底に混ざり切っていないオキアミが残っていると撒き餌に不具合が生じやすいです。
投入時に割れます。
そのため、以前ご紹介したチヌパワーV9遠投などのブレンドに比べて、このブレンドはしっかり混ぜることが大事であり、最大のコツです。
この混ぜる手間を惜しむと固形物が多い配合餌ですから投入時に不具合が生じやすいです。
そうすると、せっかく固形物から撒き餌の特徴が総合的に高いのに性能を発揮しにくくなってしまいます。

半完成状態です。
このまま使うと、比較的投入後の拡散性が高い撒き餌として機能します。
手で押し込み、より撒き餌から空気を抜き、練っていくとまとまりがある撒き餌に仕上がります。
好みですので、拡散性重視かまとまり重視かのどちらかで作ってみてください。

握るとぎゅっと固まるくらいがちょうど良いです。
完成した撒き餌の投入
完成した撒き餌を早速投入してみます。

カップに入れた時はこんな感じです。
この撒き餌の場合、ぎゅっと押し込んで固めることが綺麗に投入するコツです。

チヌパワーV9遠投をブレンドした時のようにすぐに拡散しないですが、1本の柱のように沈んでいく撒き餌になっています。

このように素直に落ちていく撒き餌ですので、潮の変化も見やすいですし、黄色味が入った米ぬかの色のおかげで撒き餌自体も見やすいです。

参考までに上記写真はチヌパワーV9遠投と米ぬかとのブレンドです。
やはり、チヌパワームギスペシャルの方が、比重が高く、柱のように程々の拡散性に抑えられていて、沈んでいきます。
撒き餌と固形物が同時に、一緒に潮の変化がなければ、まっすぐに柱上に落ちていくので、どの辺りに撒き餌が移動しているか、沈んでいっているのか、イメージしやすいです。
また、高比重なクロダイ(チヌ)用の団子上に落ちていく撒き餌とも特性が異なり、そこそこの拡散性があるので、同じ箇所に何投もすると、濁りを意図的に作っていくこともできます。
このブレンド撒き餌は米ぬかにより増量しただけではなく、固形物による集魚効果、濁りによる視覚効果、投入のしやすさ、素直な沈み方による位置のわかりやすさ、中層でのバランス良い拡散性と、総合力が非常に高い仕上がりになっています。
元々、売れ筋からいってムギスペシャルはよく売れている配合餌ではありますが、米ぬかとブレンドすることで、思った以上の総合力の高さがあるので、余程、水深が深い・急流などの条件でない限り、全国どこでも活躍できると感じています。
米ぬかの威力を最大限に活かす超おすすめのブレンドです。
最後までご覧いただきありがとうございます。



