米ぬかと市販の配合餌による撒き餌ブレンド例「米ぬか×激濁り」

今回は米ぬかをベース餌とした市販品におすすめの配合餌とのブレンドをご紹介します。
米ぬか単体だけでは撒き餌として不安がある、米ぬかに色々な機能を足してオリジナルの撒き餌を作りたいと考えている人向けの記事です。
米ぬかをベース餌として撒き餌作りをしていますが、米ぬかベースで問題なく魚が釣れるため、市販の配合餌に求める部分は主に3つあります。
- 集魚・摂餌効果を高める
- 視覚的に見やすくする
- 撒き餌の使いやすさを上げる
この3つのポイントを中心に、今回は撒き餌を視覚的に見やすくするという点にフォーカスしてご案内します。
今回のブレンドでは「視覚的に見やすくなる」を大きく強化し、比重が高くなるため、撒き餌の使いやすさを上げるという働きにも影響します。
潮の変化をとらえる!配合餌に白色を足して潮の動きが見やすい激濁り
個人的に配合餌の中でも白色が濃いものは好みです。
理由は撒き餌がとても見やすくなるからです。
偏光グラスを通してみると、表層付近の潮の動きが手にとるように見えるほど、撒き餌が漂う動きが見やすい配合餌となっています。
そんな「激濁り」を米ぬかに足すことでどんなことがあるのか簡単に説明しています。
特徴
- 二段階の撒き餌効果により表層から中層まで濁りで満たすことができる
- 表層付近は米ぬかがゆっくりと舞い、中層までは激濁りが一気に煙幕を作る
- 米ぬかに比重が足されるため、底付近への撒き餌を効かしやすい
- 表層付近から潮の変化がよくわかる
- 撒き餌が作りやすい
激濁りという配合餌は名前の通り、濁りを強烈に発生させる配合餌です。
単体で使用すると比重が高く底付近まで煙幕を漂わせるようなタイプの配合餌となっており、甲殻類が多くいるエリアなど、砂煙が舞うことで魚が寄ってきやすいエリアでは、魚が大移動して寄ってくるポテンシャルを秘めています。
基本的に撒き餌を撒いて魚を寄せるというイメージがあるかもしれませんが、クロダイ(チヌ)釣りにおいて最も重要なのはポイントです。
ポイントが合っていない場合、撒き餌をいくら撒いてもアタリを出せないこともあるくらい、クロダイ(チヌ)は撒き餌云々よりもポイントが重要な魚です。
しかし、この激濁りという配合餌は、そうしたある一定のポイント(岩や駆け上がりなどの地形変化、海草郡など)に依存せず、たとえ、何もない砂場であったとしても大きな濁りが発生することで魚が見にきて、ポイントを形成するという方法で無理やりポイントを作ることが出来ます。
いつも釣りをしているのに結果が出ない方は一度アクセント的に使ってみて欲しいです。
濁りに魚がよってくるエリアであれば、効果は抜群です。
今回の米ぬかと激濁りを混ぜる最大の地点は上下に広がる大きな濁りを発生させることにあります。
どういうことかと言えば、米ぬかと激濁りを混ぜてもまとまらずにお互いにばらけるタイミングにズレが生じます。

米ぬかは表層付近でパンと開き、米ぬか特有の煙幕を形成します。
しかし、その下の中層から下にかけては激濁りが煙幕をスカート形状に広げて沈んでいくため、下から上までかなりのボリュームで煙幕撒き餌が沈んでいくことになります。
写真でもはっきりと撒き餌が分離して、それぞれの比重の違いで落ちていくのが見えると思います。
その結果、近くにいる魚からすれば、視覚的なアピールが強く、魚が自分のテリトリーから離れてでも、撒き餌を見にくるような気がしています。
大量に撒けば、一本の巨大な柱のような相当ボリューミーな濁りを発生させることが出来ます。
それだけ、濁りが魚へ与えるインパクトが強いと認識しています。
つまり、この撒き餌はブレンドすることで相乗効果になるというよりは、混ぜても違いに分離することで、撒き餌のボリュームを出すという点に特化しています。
これは市販の配合餌同士ではほとんど見られない配合餌の特性で、この米ぬかと激濁りの可能性を感じました。
もちろん、釣果もあり、歳なし一歩手前までのサイズは釣れましたので、一定の釣果は出せています。
また、米ぬかと混ぜていて感じたのは、すごく混ぜやすいという部分でした。
違いに混ぜやすいのですが、融合はしていかない感じです。
まるで水と油を混ぜているようなイメージで、混ざるようで混ざらない不思議な撒き餌作りを体験できます。笑
米ぬか×激荒×激濁りの作り方

3キロのオキアミを用意します。
今回は全解凍よりの半解凍です。

水分量としては、1,900mlがおすすめです。
米ぬかは1,000mlで激濁りが900mlというイメージです。

海水を入れ、オキアミを溶かしつつ、混ぜていきます。

先に米ぬか2キロを投入します。


激濁りを1袋いれます。

まず、上の方だけ米ぬかと激濁りだけが混ざるように軽く混ぜていきます。
その後、掘り起こすように軽くオキアミと混ぜ込んでいくイメージで混ぜていきます。
ふんわり仕上げるのが米ぬか撒き餌のコツです。

ふんわり仕上げた撒き餌です。
二段階の濁り効果を発揮するために、練り込まずに軽くまとまる程度での投入がおすすめです。

写真撮り忘れてしまいましたが、最後「ムギコーンスペシャル」を入れました。
完成した撒き餌の投入
撒き餌が完成したら、練り込まずに軽く数分寝かして、いよいよ投入です。

柄杓に入れるとこんな感じです。
違和感なく、ふんわりとした撒き餌になっています。

投入した直後から米ぬかと激濁りの比重の違いにより、分離して二段階の濁りを作り、沈んでいきます。
この時に表層の潮がすべっていると米ぬかだけがずれていきますので、潮がどのように動いているのかすぐに理解しやすいです。
この撒き餌はとにかく水中の中でボリュームを出して濁りを発生しつづけることで魚が寄ってきますので、通常の撒き餌よりも数多く投入することを推奨します。
普段3投しているなら、5投にするとか、数多く撒き餌を投入すればするほど、水中の濁り効果が最大限発揮できる気がします。
そのため、通常の撒き餌よりも消費が激しい撒き餌でもあります。
しっかり混ざらず、二段活用で使える撒き餌ですので、米ぬかと市販品の配合餌の違いを理解しやすいブレンドです。
多くの人に一度試してみて欲しいブレンド品です。
最後までご覧いただきありがとうございます。





